2018/9/9 猛暑2018年・活動ご報告②

〇 東京・大田区「光教寺」で “平和の鐘” (2018・8/9)
長崎市出身でつくば市在住の童話作家・鶴文乃さんが12年前に提唱した『平和の鐘、一振り運動(Peace Bells-One toll campaign)』が世界に拡がっています。
同運動は、「広島・長崎の犠牲者追悼」、「チェルノブイリ・福島など核の平和利用に名を借りた悲惨な原発事故防止」、「地球が人類だけのものでないことを自覚し核で世界を汚さないことへの決意」、「長崎を最後の被爆地とする決意」を目的にしています。
鶴さんは今年、運動仲間の皆さんと一緒に東京都大田区中央4丁目の浄土真宗本願寺派「光教寺」へ出掛けました。
  

鶴文乃さんからその報告が届いています。
 『 8月9日。台風通過中で、朝から交通機関があちらこちらで麻痺している状態だったが、幸い“つくばTX”は動いていて胸をなでおろした。
東京都大田区の「光教寺」のご住職が、毎年、8月は6日、9日、15日は、平和を願って梵鐘を撞いているとの便りを昨年いただいていたので、今年はぜひ参加させていただきたいとお願いをしていた。
私たちの朗読グループのリーダーと、長崎市立山里小学校出身者の3名で、早朝から「光教寺」へ向かった。お寺の門には、豪気な筆のタッチで、「平和の鐘・ナガサキ原爆・全犠牲者追悼と掲げてあった。 ご住職のほかに、若いお坊さん、檀家の総代さんほか、10名ほどが集まってくださっていた。ご住職がわざわざ電話で集めてくださったようだった。一人だけインターネットで調べたら、少人数でゆっくり祈れるのではないかと、関西からたまたま他の用事で上京していたという、女性が参加してくださっていた。(アナログな人間には、思わぬ出会いで嬉しかった)
本堂は立派な建物で、鐘撞き堂は3階の屋上にあった。あまりに大きく立派な梵鐘で果たしてうまく撞けるか不安になった。眼下には大都会のビル群が拡がっている。午前11時2分に参加者一人ずつ、鐘を撞かせてもらった。最後はご住職の手で。深く重々しいが柔らかな音色が、周りに響いた。
その後、1階の広間で、鶴作の「嘘だと言ってください」、「明日が来なかった子どもたち」、「平和の鐘」など平和を願う朗読をさせていただいたのに続いて、お寺が用意してくださった昼食を囲んで、参加者の皆様と語り合った。ご住職の平和への想いは一方ならぬ深いものと感じたし、参加者のみなさんも心からこの出会いを喜んでくださっていて嬉しい一時だった。ご住職の奥様の思いがけないおもてなしに感謝しながら、お寺を辞した。
このお寺では、これからもずっと、平和を願って、鐘を撞き続けてくださるに違いない。ご住職に、「お寺の鐘がうるさいと、クレームがつきませんか?」と尋ねたら、「そんなことはありません」という言葉が返ってきた。
お陰で充実した1日を過ごし、私にとっては73年前家族が犠牲になった重い日ではあるけれど、皆様の温かい気持ちに癒されてつくばに戻った。』

〇 岡山・「アーサー・ビナード講演会」に220人! (2018・7/1)
岡山市在住で、ピーススフィア貝の火運動の正会員S・Hさんらが組織している市民文化平和団体「RIPPLE」が主催したアーサー・ビナードさんの講演会が、2018年7月1日、岡山市の「岡山県天神山文化プラザ」で開かれ、好評理に終了しました。

  
<天神山文化プラザ>      <A・ビナードさん>       <折りづる3万羽>

*アーサー・ビナード(Arthur Binard)
詩人・俳人・随筆家・翻訳家。妻は詩人で児童文学作家の木坂涼さん。広島市在住。1967年7月2日、アメリカ・ミシガン州生まれ。
ニューヨーク州のコルゲート大学で英文学を学び、ひょんなことから「漢字」との出会いがあり、その強い興味から1990年の卒業と同時に来日、
落語などを中心に日本語を猛探索・修得し日本語での詩作を始める。
詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞、『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞、『ここが家だーベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞を受賞。
最新刊『知らなかった、ぼくらの戦争』(小学館)。文化放送「ア―サー・ビナード 午後の三枚おろし」(NRN・月~金夕方全国ネット:11局*九州はRKK熊本放送18:10-18:20)、
BSスカパー!(毎週金曜17:55-21:00「ニュースザップ」*BS241)にも出演。

S・Hさんから報告が届いています。
『この度はホームページに掲載(2018・3/4)して頂き、ご協力ありがとうございました。お陰様で約220名の参加者で盛会でした。当日受付が約60名、「ネットで見た」「こんな活動を何時から?」「岡山でこんなグループがあったんだ」などの声も聞こえてきたと会場係のスタッフ。自分たちで手持ちで、近しい組織にチケットを預けたりで取り組んで来ました。が、「拡げる」という点ではもっと知恵を絞り変化も必要と感じさせられました。あと、若い人たちへの浸透も長い課題ですが。
さて、講演は、国民の思いや願い、法を無視するアベコベ政権の危険性、現在(いま)ここにある日本の危機等の絵本を題材にしながら熱く熱く語り、予定を30分超え、司会進行役の私や舞台裏のスタッフを大いに慌てさせました。また用意したビナード氏の絵本を含めた5種類70冊の著書は見事完売。サイン会も長蛇の列で盛況でした。』

ビナードさんには、S・Hさんから「ナガサキピースミュージアム」のパンフレットと「みどりのせんそうほうき」を直接お渡し頂いたようで、報告の最後に、「9月下旬ごろ、長崎の教会で予定されている絵本関連の集会に参加できれば、ナガサキピースミュージアムを是非訪問したいとの意向を表明された」とあり・・・嬉しいメッセージを届けて頂きました。ありがとうございました。

 

 

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