2020/9/12 北海道でもう一つの“11時2分展”

〇 北海道でもう一つの“11時2分展”
  ~本別大空襲を忘れないために (2020・9/15-10/31)

ナガサキピースミュージアムと交流を深めている北海道中川郡本別町・本別町歴史民俗資料館(館長・田野美妃さん)が初めて取り組んだ“戦争被災継承”テーマの写真展『7・15忘れないプロジェクト@ほんべつ展』<9月15日(火)~10月31日(土)>です。


<7・15忘れないプロジェクト ほんべつ展出品作から>

 本別町は第二次世界大戦時、同町仙美里に軍馬補充部十勝支部があったところですが、軍服やロープなど軍需物資を製造する工場があり、北海道内の帯広など12の工場同様、米軍機の軍事目標になったようです。
1945(昭和20)年7月15日午前8時20分、雲間から焼夷弾などを満載した米軍機43機が姿を現し、約50分余りも住民1万2千人に向かい無差別に容赦ない攻撃を加えました。この攻撃で、40人が死亡し1900人余りが重軽傷を負ったほか、家屋279戸が全焼し110戸余りが半焼損壊しました。北海道内でも、函館・室蘭・根室・釧路に次ぐ5番目の大きな被災でした。


<1945(昭和20)年7月15日・本別大空襲>

本別町歴史民俗資料館では毎年この大空襲の被災を忘れないで平和を大切にしようと、常設展の他特別に企画展に取り組んでいます。今年は、長崎市の「忘れないプロジェクト(代表・小川忠義さん)」が取り組んでいる長崎原爆の『11時2分展』<7月1日~8月31日>を開催しましたが、原爆投下を大空襲に置き換え、「7月15日にシャッターを切ろう!」と町民に呼びかけ、写真の作品を公募しました。
その結果、小中学生らを含む町民80人余りから、日常の生活風景を切り取った写真が寄せられたということです。展示会は9月15日開幕です。

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