2020/6/21 新口之津資料館に“萬蔵”展示

〇新口之津資料館に“萬蔵”展示(2020・6/17)
ナガサキピースミュージアムが企画展資料を提供した日系カナダ移民第一号・永野萬蔵の資料が、今春新装オープンした長崎県南島原市の口之津港ターミナルビル内併設の口之津歴史民俗資料館に展示されています。


永野萬蔵(1855-1924)

資料館に掲げられた「郷土の先覚者」永野萬蔵の紹介です。
『安政2(1855)年口之津村大泊(おおどまり)で網元(あみもと)の四男として生まれた永野萬蔵は、英国商船「アーガス号」に水夫見習いとして乗り込み(のりこみ)、明治10(1877)年カナダのニューウエストミンスターに単身上陸する。
カナダではフレーザー川での鮭漁(さけりょう)で成功し、その後、ビクトリア市で日本美術雑貨店・食料品店・旅館を開き、塩鮭の加工・輸出会社を創業して大成功を収め「塩鮭王」「カナダ大尽(だいじん)」と称(しょう)される。
1977年にカナダ日系移住百年祭が開催(かいさい)され、全カナダ日系人協会は永野萬蔵を「日本人移民第一号」として認定した。さらにカナダ連邦(れんぽう)政府地名常設委員会はカナダ日系移住百周年を記念して、バンクーバーから北西に約400kmの標高1.950mの山を「マンゾー・ナガノ山(Mount Manzo Nagano)」と名づけた。』


口之津歴史民俗資料館は、今春、口之津港に新装(旧施設近くに新設)されたターミナルビル2階に併設されました。港町口之津の歴史について、16世紀の南蛮船来航や近現代の貿易港として栄えた時代を中心に展示、紹介しています。受付を入ったすぐそばに「郷土の先覚者たち」のコーナーがあり、永野萬蔵が紹介されています。これは、ナガサキピースミュージアムが提供した日本・カナダ交流75周年記念・企画展『口之津・萬蔵はカナダへ行った』(2004・8/31-9/26)などから制作されたものです。

南島原市方面へお出での折りは是非お立ち寄りご覧になって下さい。入館料は大人200円・高校生150円・小中学生100円。大駐車場は無料です。
問い合わせは、電話:0957-73-6773
E-mail:k-shiryoukan@minami-shimabara.jp です。

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