2022/1/21 コロナ禍のフランスで“マンガ平和展”終了

〇コロナ禍のフランスで“マンガ平和展”終了(2021・12/30)
フランスの子どもたちが長崎・広島の原子爆弾を学びマンガで作品化した「平和への嘆願展」で、広島・長崎での展示の後里帰り展として2021年3月からフランス・パリ近郊のシャラントン市や南郊外バニュー市で開かれていました。

この「マンガ平和展」は、2017年10月、フランス国立公文書館がICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の教育実践を取り入れ、公文書館地元フランス・サンドニ県の子どもたちに広島・長崎の歴史“原子爆弾とその被害”の教育プログラムを実施したことに始まった『平和への嘆願展』です。子どもたちは被爆者の証言や体験記録絵画から“核の脅威”を学び、平和へのメッセージを絵画作品に、それも、身近に拡がる日本の“マンガ的手法”で作り上げられました。『平和への嘆願展』は、2018年8月・広島「せこへい美術館」、2019年7月・長崎「ナガサキピースミュージアム」で開催された後、フランスでの里帰り展としてコロナ禍による延期を経て、2021年3月21日から6月17日までパリ隣接のシャラントン市で開催され、11月23日からはパリ南郊外・オルリー空港に近い人口約4万人の古い町・バニュー市の図書館で開催されていました。

 
 
<フランス・バニュー市での展示・学習風景>

フランスでの“マンガ平和展”「平和への嘆願展」は昨年末・12月30日終了しました。
現地でお世話頂いた美術学校講師・伊藤英二郎さんから1月20日そのレポートが届きました。
『(コロナ感染拡大の)心配な日々にも関わらず、フランスのニュースを見ると教育プログラムとして(「平和への嘆願展」のように)戦争を題材として平和活動がフランスのあちこちで行われているようです。その意味では勇気づけられています。誰かが続けて行かなくてはいけません』とコロナ禍でも平和活動が実施され、展示会が無事に終了したことを喜んでおられます。
また、フランスのコロナパンデミックについては『現在も46万人が1日に感染”しているそうです。しかしながら慣れとは恐ろしいもので、周辺に感染者がいても既に自宅でゆっくり休んで治ったら出勤しているというような日常で、インフルエンザとさして変わらないのがこちらの状況です。確かに重症者があまり出ていないのです(日本よりもブースター摂取が早かったこと)。』と書いておられます。
更に、「平和への嘆願展」の第2弾、3弾については、『この夏に日本へ帰国し展覧会をする気持ちはあるのですが、(再度のコロナ感染拡大で)先が読めず、帰国できるのか気持ちが定まりません』と、コロナ収束・終息による『心の平穏と移動の自由を』願っておられます。

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