2015/5/24 「長崎県の馬」

軍馬を育てた“島原半島”
~『長崎県の馬』出版~

 長崎県の馬政行政を進めた元長崎県農業大学長・村上誠さん(1938年生・長崎市在住)が
自費出版した『長崎県の馬~盛衰の歴史とその痕跡』が話題を呼んでいます。
「長崎県の馬」①287KB 「長崎県の馬」②・256KB
長崎県では古くから島原半島を中心に馬が飼育され、農耕用としてだけでなく日清・日露から日中・太平洋の各戦争に於いては各地で「軍馬」としても生産されました。
ナガサキピースミュージアムは、『馬たちの戦争』(2014・12/2-15・1/25)としてその歴史をまとめた企画展を実施しました。
村上誠さんの『長崎県の馬』は、A5版・140頁。序章「馬の起源と日本渡来」から、第一章「長崎県の馬~島原馬」、第二章「日清・日露戦争以降のわが国の馬政」、第三章「日清・日露戦争以降の長崎県の馬事」、第四章「島原半島に残る馬産地の痕跡」、第五章「日本の在来馬~対州馬」として、各市町村などに残る豊富な行政資料でまとめ上げています。
現在長崎県では、在来馬「対州馬」が30数頭前後が生存、ほかには観光用・セラピー用としてポニーや競馬引退馬が少数飼育されていますが、実態全容は把握されていません。また、まとまった形での本は皆無に近く、今回の「長崎県の馬」は貴重な一冊・保存版となりました。
長崎新聞も2015年5月24日付で大きく掲載しています。
150524・長崎「”長崎県の馬”出版」260KB

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