2014/6/6 テレジンの小さな画家たち詩人たち展、今週日曜日が最終日です

テレジンの小さな画家たち詩人たち展が間もなく最終日を迎えます。
会期後半は特に、時間をかけてゆっくり見てくださる方が多いように感じます。

テレジン展来館者

5/31に野村路子さんのギャラリートークを開催することができ、子どもたちの声がより近く、深く感じるようになりました。関係者のみなさま、どうもありがとうございました。

明日に希望を持てることがどんなにありがたく、幸せなことなのか。
すべての子どもたちにその明日を用意すること、それが私たち大人がするべき第一のことだと思いました。テレジン強制収容所で絶望の淵にありながら、子どもたちにあきらめずに明日を信じること、希望を持つことの意味を教え続けた大人たちの姿からも、たくさん学ぶことがありました。

テレジン展野村さんあいさつ

今回の展示会に、野村さんが寄せてくださったあいさつ文を、あらためて読みました。

「二度と繰り返してはいけない戦争の悲劇についてたしかめ合い、今、こうして平和を享受できることの幸せを自覚したいと思います」・・・・・・これは、23年前、1991年5月31日、長崎玉屋で開かれた『テレジン収容所の幼い画家たち展』のパンフレットに、主催者が書いてくださった文章の一部です。
あれから、23年という時間が流れました。その間に、ボスニアで、ソマリアで、シリアで・・・たくさんの、争いの原因も何も知らない子どもたちの命が奪われました。
「戦争はいつも子どもたちを犠牲にします。暴虐や詩に対する怒りや悲しみ、そして平和な家庭に、学校に戻りたいという願いや祈りー大声で叫びたかったはずの言葉を、子どもたちは一枚の絵に描きました。これは、テレジン収容所にいた1万5000人の子どもたちの、この世に生きた証の絵です。どうぞ、絵の前に立って、子どもたちの声を聞いてあげてください。」23年前に語った言葉を、今、また繰り返したいと思います。
70年前、ここナガサキで命を奪われた子どもたちが夢見たはずの平和を、もう一度しっかり考え、心に刻むために・・・

『テレジンを語りつぐ会』代表 野村路子

テレジンの小さな画家たち詩人たち展は、6月8日(日)14:00まで。
ご来館お待ちしています。

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