現在開催中の「上野盛夫ふるさと紀行 わたしの馬頭観音~大村市~」。県内各地からご来館いただいています。
新聞記事で展示のことを知り来館された方も。普段の生活で見かける石像や石碑に「どうしてこんな像がこんな場所に?」「誰がどんな目的で建てたんだろう?」といった疑問を持って来館された方もいらっしゃいました。
路傍や叢の中にひっそりとたたずんでいることが多い馬頭観音。その存在に気付いていない人も多いはずですが、建立された当時は建てた人たちのその時々の願いが込められています。
上野さんも元々は地元の碑文を調べていて、その調査の最中に馬頭観音に出会い、その親しみやすい(時にはユーモアたっぷりの)表情と魅力に取りつかれたとか。
今回の展示では大村市にある30体の馬頭観音について紹介しています。
お客様の中には、『一枚一枚手を合わせて見させていただきました。何となく幸せになったようです。ありがとうございました。』という感想を書いてくださった方もおられます。
一緒に暮らす家畜の供養、旅の安全、平和で穏やかな日常を祈り、庶民が建てた馬頭観音。当時の人たちの思いが表れています。