2012/1/26増川専務理事 船上からの第一報

NGOピースボートのおりづるプロジェクト「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」に、旅立った増川専務理事。さっそく船上から第一報が届きました!

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<1月24日ボランティアのみなさんに見送られて出航するピースボート>

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<見送ってくださったボランティアさんたち>

◆NPOナガサキピーススフィア貝の火運動の皆様

「ピースボート」は、950人の船客とスタッフ300人を乗せて24日正午横浜を出港、一路太平洋を最初の寄港地パペーテ(タヒチ※2月6日到着予定)へ向けて順調に航海しています。
横浜出航の際は、関東ボランティアの皆さんが手書き畳一畳ほどもある大きな横断幕とそろいの黄色いハンカチをいっぱいに振って見送ってくれました。
「ピーススフィア貝の火運動」だけでなく「増川・非核特使」の文字が大きく目立ち、乗船客やボートスタッフは驚くやら喜ぶやら・・・ピーススフィアのアピール度は120%にも達したようです。船からUPで写真も撮っていますので、後日お送りします。
初日<24日)・2日目(25日)は出航に伴う様々なオリエンテーションや各種イベントが目白押しで、息つく暇もありません。僕にとってはは人手の大きな船旅ですが、結構ローリング(天候が悪いせいかも?)があって船はかなりの揺れを見せ、又規則正しい船内スケジュールで朝・昼・夕食に加え早朝や3時のお茶もあり、絶えず食べ物を口にしている感じなど新鮮な発見に戸惑っています。
最初の寄港地までは時間がありますので、館内での各種活動が予定されています。旧浦上教会写真展・笑顔展や「みどりのせんそうほうき」実演、DVD上映などピースミュージアム事務局スタッフが準備してくれた盛りだくさんの企画を提出していますが、乗船客の自主企画等もたくさんあり、どの程度実施できるかは今のところ未定です。
「みどりのせんそうほうき」は外務省での「非核特使・委嘱式」(23日)の際、武藤審議官に直接2個(英語版)を手渡し、今回のピースボートで世界へ広める旨お話しました。核軍縮や被爆に関する固い話の中で、軍縮不拡散・科学部ナンバー2の審議官が唯一笑みをこぼされた一瞬でした。
「みどりのせんそうほうき」はボランティアさんの奮闘で今回は800個も持参しており、新たなスペイン語版も加え各地で配布、また学校や青少年団体との交流では実際に「ほうき作り」に参加してもらい、世界の「みどりのせんそうほうき」にしたいと念願しています。
船が大きく揺れるとギシギシとどこからか音がします。1960年にイタリアで建造された3万7,000tのかつては豪華客船・バハマ船籍「オセアニック」で、従業員スタッフは東南アジアや中南米発展途上国を中心とした20数か国にわたる多国籍。“金持ち(?)日本人”と錯覚する自分を戒めています。ちなみに船室は、救命ボートが目の前にある最高級のプレミアデッキ(9F)の大きな2人部屋。今回最高齢83歳の長崎ヒバクシャと一緒です。

2012年1月26日「ピースボート」船上発・増川雅一

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