2020/11/12 NHK-TVニュースで“フルベッキ展”

〇 NHK-TVニュースで “フルベッキ展” (2020・11/10)

“フルベッキ展”<11/3-29*ナガサキピースミュージアム>は、長崎外国語大学(長崎市横尾町3-15-1)の開学20周年記念事業として企画されました。
長崎外国語大学は1901(明治34)年の長崎基督青年会(YMCA)の設立が起源です。被爆後の長崎で青年会の継承者である牧師らがプロテスタント・キリスト教主義を理念とした教育に乗り出し、1947(昭和22)年4月、私立長崎外国語学校(長崎市馬町)を設立。1950(昭和25)年、2年制の長崎外国語短期大学(長崎市本大工町➠住吉町(泉町)➠西彼杵郡時津町元村)設立を経て、2000(平成12)年12月、4年制の長崎外国語大学となります。
ギド・フルベッキ(1830-1898)は幕末の1859(安政6)年プロテスタント宣教師としてアメリカ・オランダ改革派教会から日本に派遣されて日本にプロテスタントの種を蒔きました。当時はキリシタン禁制下で宣教師活動は困難でしたが、英語塾などを開いて欧米の近代的な知識を普及し、明治維新の推進者たちに大きな影響を与えました。その影響下で政府要人となった大隈重信(佐賀藩)の求めでフルベッキは遣欧使節団を提唱し、明治政府に招聘されて日本の近代化に大きな足跡を残しました。その縦横な活動は、10年に渡る長崎における活発な活動を基盤としていました。
今回の“フルベッキ展”~「ギド・フルベッキと長崎」では長崎時代に焦点を当て、フルベッキの宣教と教育及びその交流関係を史資料や著述、古写真約30点で紹介します。

NHK-TVニュースは11月10日(火)、昼の「NHKニュース」(12:15-20)、夕方の「イブニング長崎」(18:10-19:00)、夜の「長崎ニュース845」(20:45-21:00)の3回リピートで放送されました。昼の部を全文紹介させて頂きます。アナウンサーは関根太朗さんです。

幕末長崎で維新の志士らに英語やアメリカの政治制度などを教え、日本の近代化にも影響を与えたとされる宣教師ギド・フルベッキの足跡を辿る企画展が長崎市で開かれています。
 オランダで生まれたギド・フルベッキは、アメリカの神学校を卒業後、安政6年・1859年に宣教師として長崎に赴任し、およそ10年の滞在中、大隈重信や中江兆民などに英語やアメリカの政治制度を教え、日本の近代化にも影響を与えたとされています。
   
 長崎市のナガサキピースミュージアムでは、フルベッキの足跡を辿る企画展が開かれていて、会場には著書や当時の写真などおよそ30点が展示されています。
   
 この内、「蘇生之實事(よみがえりのじつじ)」は、明治8(1875に)年ごろにフルベッキが日本語で書いた布教用のパンフレットで、キリストの生涯を紹介しています。また、佐賀藩が長崎に設けた英語学校「致遠館(ちえんかん)」で明治元(1868)年に撮影された写真ではフルベッキと共に刀を携えた生徒たちが写っています。
   
*話:長崎外国語大学・姫野順一副学長
  『日本の明治維新に大きく貢献した人なんですけど、その基礎は長崎に居た10年間にあったと、そのことを長崎市民や展示をご覧になる方にお知らせしたいという企画です。』
 
この企画展は今月29日まで、ナガサキピースミュージアムで開かれています。入場は無料です。

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