2020/2/28 『モヤモヤからのアートワーク20年展』はじまりました!

現在ミュージアムでは、『モヤモヤからのアートワーク20年展』を開催しています。
書道、写仏、陶芸、写真、糸かけマンダラ、ゼンタングル、綿棒ワーク…200点以上の多彩な作品が並びます。
作ったのは、長崎市在住の会社員、景雲(本名:中原暎二)さんです。
20年前にうつ病で長期休職したことをきっかけに、創作を始めた景雲さん。“モヤモヤ”とした日々の中で最初に始めたのが陶芸だったそうです。その後、“モヤモヤ”が訪れるたびに色々なアートに取り組み、現在も創作を続けています。

展示初日は沢山のお客様が来館され、作品の制作方法を尋ねたり、陶器を手に取って眺めたりと熱心にご覧になっていました

景雲さんからのメッセージです。
『創作の原点は20年前の長期休職。診断は心の病といわれた『うつ』。そこから続く“モヤモヤ”とした日々。そして、心の趣くまま創作活動が始まりました。
*書道 陶芸 写仏 糸かけマンダラ ゼンタングル 写真 綿棒ワーク…
いろいろとやりました。直感で取り組んできました。今回の展示会は、ひとつの区切りとして、これまでの創作を通して“モヤモヤ”を振り返ることにしました。
また、日常モヤッとしたものを感じている方の何かのお役に立つ展示会になればと期待します。 景雲』

早速、2月27日付の長崎新聞12面で、「小さなワクワクを感じて」の見出しで紹介されています。全文をご紹介します。

 『「モヤモヤからのアートワーク20年展」と題した作品展が26日、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで始まった。39歳でうつ病と診断された長崎市の会社員、中原暎二さん(59)が、20年間に制作した磁器や書、美術作品など計約200点が展示されている。3月22日まで 。
 会場には、シルクのミシン糸を使った色鮮やかな「糸かけ曼荼羅」や0.3ミリの黒ボールペンで描き、瞑想アートとも呼ばれる「ゼンタングル」などの作品も並ぶ。
 中原さんは、うつ病と診断された後、約4ヵ月間休職。外出するきっかけになるようにと、陶芸や書道を始めた。5年ほど前にも休職を経験した。「何かを作りたい」と感じた時は、気持ちの波がある前兆。これを受け入れ、心と体のバランスを取ることで、病気の克服につなげたいと考えたという。
 今も制作を続ける中原さんは「作品に対して自由な感想を持ってほしい。その中で小さなワクワクを感じてもらえたら」と話している。(中間優布子)』

『モヤモヤからのアートワーク20年展』は3月22日(日)まで開催しています。
月曜日休館、最終日は2時閉館です。皆様のご来館をお待ちしております。

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