2020/1/10 森まゆみ講演会・“五足の靴”をゆく

〇森まゆみ講演会「“五足の靴”をゆく」(2月15日・長崎市立図書館ホール)

“五足の靴”とは、1907(明治40)年の夏、歌人・与謝野鉄幹(1873-1935)、北原白秋(1885-1942)、吉井勇(1886-1960)、平野万里(1885-1947)、木下杢太郎(1885-1945)の5人が天草の大江天主堂を目指して九州地方を中心に旅をした旅行記で、当時、東京の大衆紙に連載(29回)されました。
旅行記はその後、キリシタン文化を日本の文化遺産として文学界だけでなく社会各界に認識される契機を作ったとして高い評価を得ています。

作家・森まゆみさんは100年を経て、彼らの足跡を聖地巡礼のように巡りました。そして2018年、その旅の様子を『「五足の靴」をゆく・明治の修学旅行』(平凡社、日本旅行作家協会「旅の良書2019」認定)として出版されました。「長崎・天草地方の潜伏キリシタン関連資産」世界遺産登録を記念し、森さんの講演会が企画されました。

*今回の講演会は、長崎総合科学大学建築史研究室と長崎楽会が合同で開催するもので、「2020新春講演会~長崎・天草地方の潜伏キリシタン関連遺産、世界遺産登録記念」として、『作家・森まゆみさん「五足の靴」をゆく』のタイトルで広く市民に公開されます。

2020年2月15日(土)・開場14:00・開演14:30-16:00
  場所・長崎市立図書館ホール<定員100人>
  参加費・500円:要・事前申し込み 5soku.shoes@gmail.com

*森まゆみさんプロフィル
1954年・東京生。作家。早稲田大学卒業後、84年に地元で地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊。
2009年まで編集人を務めた。著書に『鴎外の坂』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『「即興詩人」のイタリア』(JTB紀行文学大賞)、『「青鞜」の冒険』(紫式部文学賞)、『女三人のシベリア鉄道』、『「五足の靴」をゆく・明治の修学旅行』など多数。

*“五足の靴”関連の文学碑・記念碑が福岡・熊本・佐賀・長崎の各県に建立されていますが、長崎県では、佐世保市下京町と長崎市樺島町に設置されており、ナガサキピースミュージアムでは、『宮川雅一“長崎・百人一首”』展<2016・5/24-6/19>の際紹介しました。


(佐世保市)

(長崎市)

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