2019/9/13 婦人会で“軍馬”講演

〇長崎市・婦人会例会で“軍馬”講演(2019・9/12)
ナガサキピースミュージアム近くにお住いのご婦人で、いつも企画展を見にお出で頂いている方のお誘いでした。増川専務理事と村田事務局長が揃って出掛けました。講演だけでなく「みどりのせんそうほうき」をお配りし、ピーススフィア貝の火運動の広報をたっぷりさせて頂きました。

9月13日(木)午後、長崎市魚の町「長崎市民会館」1F大会議室で、長崎すみれ会(旧・長崎市南部地区婦人団体連絡協議会:会長・池田陽子さん)の令和元年・第2回例会が開かれました。年間テーマが「長崎の文化 日々を愉しく」で、今年は4回が予定され、開講式と第1回例会は6月19日(水)、健康づくり関連で「e-エクササイズ」(講師・松浦亜紀子)が開かれ、それに次ぐ今回例会で会員約50人が参加されました。
講演のタイトルは『ながさき幻想!~中の島・千馬町』。今は消えてしまった地名にスポットを当て、長崎の歴史と戦争の関わり、そして、戦争で散った多くの「軍馬」を豊富な資料で紹介し、命を守り育てる平和の大切さをお話しました。
前半では長崎港の埋立ての歴史。その中で、明治時代末期に「出島」周辺の埋立てで生まれた海沿いの土地に九州各地から軍馬と兵士が集められ日露戦争の戦地大陸へと送られた事実を紹介し、「千馬(せんば=沢山の馬)町」、「出師(すいし=兵士が出兵)橋」の名前が誕生したと話しました。
後半では、同じ埋め立てで生まれた現JR長崎駅西側一帯「中の島」が、1934(昭和9)年国際産業博覧会の会場となって長崎発展の舞台として脚光を浴び、85年後の今また長崎新幹線を中心に大会議場・宿泊・スポーツ施設の整備などで更なる長崎発展の大きなキースペースとして建設が進んでいることを紹介しました。そして「中の島」のそばで生まれ育った増川専務理事が「馬」との関わり合いに触れ、長崎・諏訪神社の秋の大祭「くんち」に奉納した神馬から戦争に動員された軍馬の研究へと進んだ経過、そして、これまでの研究の成果の一部を、全国に残る「慰霊碑・追悼碑・顕彰碑」を写真で見ながら話しました。
講演は約90分に及びましたが、最後はノーコメントでピーススフィア貝の火運動・さだまさし会長の名曲「防人の歌」にのせて北海道から九州に至る種々の「軍馬碑」を紹介、参加皆様の涙を誘ったようでした。
講演の後は、ピーススフィア貝の火運動・ピースミュージアムの広報で「みどりのせんそうほうき」誕生や取り組みの経過を中心に“誰にでもできる平和運動”への参加を呼びかけました。

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