2018/8/22 「語らずに死ねるか!」

〇「驚くべき“ニューギニア”戦場体験~
           99歳の元日本兵が語る!」(2018・8/25)

ナガサキピースミュージアムは現在開催中の 『戦場体験聞き取りキャラバン報告展』のギャラリートークとして、長崎県長与町在住の元日本兵・中野清香さんの戦場体験証言会を開催します。
8月25日(土)午後1時半~午後3時(終了予定)。入場は無料ですが、会場が狭いので満員の際はお断りすることがあります。早めにお出かけ下さい。


<中野清香さん(99歳・長与町在住)>

中野清香さんは間もなく100歳を迎える元日本兵です。太平洋戦争の中でも最も悲惨で壮絶な戦いの一つに挙げられているニューギニア戦線の体験を語ります。日本から5000kmも離れた太平洋の島・ニューギニアに投入された日本兵は約20万人。物量豊かな連合軍の猛攻の前に敗戦・撤退・飢餓が襲い、生き延びて生還できた兵士は僅かに2万人とも言われています。

*読売新聞も掲載~「元日本兵壮絶な体験証言」2018・8/21付)
ナガサキピースミュージアムで開催中の 『戦場体験聞き取りキャラバン報告展』が話題を呼んでいます。
長崎新聞・毎日新聞に次いで読売新聞が8月21日付け地域版(31面)に大きく掲載しています。佐藤陽記者の取材です。全文紹介させて頂きます。

『 元日本兵 壮絶な体験証言
太平洋戦争の激戦地であるガダルカナル島や硫黄島に派兵された元日本兵らの証言などを紹介する「戦場体験聞き取りキャラバン報告展」が、長崎市のナガサキピースミュージアムで開かれている。主催する市民団体は「証言を通じて、開戦初期の高揚感や戦場で死を目の当たりにした時の絶望感など、体験した人にしか分からない戦争の実態を感じてほしい」と来場を呼びかけている。9月9日まで。  (佐藤陽)

「武蔵」に乗艦■ルソン島に派兵

<「おい殺してくれ」という兵隊、「おい助けてくれ」という兵隊、腸管が飛び出してさらしを巻いて押さえている兵隊もいた。>
1944年10月、フィリピン・レイテ沖海戦で戦艦「武蔵」に乗艦していた男性が残した証言。会場には、こうした壮絶な体験をした20人の証言を記したパネルのほか、シベリア抑留の経験者が持ち帰った防寒着や元日本兵が描いた戦場の絵、沖縄戦での集団自決を題材にした紙芝居などが展示されている。
戦争に関わった人たちの証言を記録し、インターネット上で公開を進めている市民団体「戦場体験放映保存の会」(事務局・東京)の主催。同会は2004年に設立され、これまでに約2700人の戦争体験を収録。13年からは収録した体験を紹介する報告会を全国で開いており、長崎では初めての開催となる。
紹介している証言の中には、フィリピン・ルソン島で、上官に命令され現地住民を殺害した男性のものもあり、<夜になると竹槍で 「ほら、突けっ」なんて、もう上からあれでね。新兵ばっかりですよ。やるのは (中略) そんなので処刑したのは6人ぐらい。申し訳ないと思う。ただせざるを得なかった事も事実>と記されている。
同会事務局の田所智子さん(52)は 「長崎は原爆の悲惨さや平和について考える機会が多い町だが、戦地の惨状を知る機会は少ないと思うので、展示を見たり読んだりして、新たな視点を持つきっかけになれば」と話している。
入場無料で、月曜休館。25日午後1時半からは、元日本兵の中野清香さん(99)(長与町)による講話 「99歳が語るニューギニア戦」が行われる。問い合わせは同ミュージアム (095・818・4247)へ。』

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