2018/3/14 中国からやって来た“長崎の春”

〇中国からやって来た“長崎の春”(2018・3/13:長崎港)

長崎に春を告げる中国の「春節祭」~長崎ランタンフェスティバル(2/16-3/4)が空前の100万人を超える観光客を集めて終わりました。
そのあと続いていた“三寒四温”も終わったのでしょうか、気温も上昇し青空が広がり本格的な春到来のようです。
この日、長崎にはまたまた中国からのお客様、春を待ちかねたように賑やかに家族総出でお見えになりました。3月13日(火)午後の長崎港、キラキラと輝く波、少し立ち込めたかすみの中に中国・上海発の国際クルーズ船「コスタ・セレーナ(11万4500トン)」が美しい姿を見せました。

狭い長崎港ですが、11万トンもの巨船<長さ・290m:幅35.5m>が自力で松が枝ふ頭の岸壁へ接岸します。かつての巨船は、今も大半の船がそうですが、舵とスクリューによって進路を決め前進・後退しており、長崎港入港の国際観光クルーズ船も数年前までは前後に大馬力の「タグボート」がついて押したり曳いたり・・・で手助けしていました。
今は、クルーズ船自体に「サイドスラスター」が取り付けられ、船体の左右に開いたトンネル内のプロペラが左右方向に水流を作りだし横方向に船体を動かすことが出来るんです。
万一に備えてタグボート1船が近くで見守っていたようですが、見事な接岸でした。
ナガサキピースミュージアムは長崎港松が枝国際観光ふ頭ターミナルビルに隣接しています。岸壁からですと直線距離で100mも離れていません。写真でお分り頂けるでしょうか。すぐそばにクルーズ船を見ることが出来ます。五線譜の「平和モニュメント」から見ますと、船と言うよりも大きなビルディングが建てられたみたいです。
対岸の「稲佐山(333m)」も全く見えません。

 

この日「コスタ・セレーナ号」の乗船客は3800人。中国からの“長崎観光”のお客様です。
2017年長崎港にやって来た国際観光クルーズ船は267隻。100万人を超えるお客様でした。この内約80%は中国です。長崎での観光は一般的に中国の、船会社とは異なる旅行業者・代理店が請け負っており、長崎に先乗りして各種手配し大型の貸し切りバスで長崎県内の観光地や免税店へ案内します。上の写真で黄色い上着「CYTS中青旅」を着けている女性がガイドさんです。団体旅行というわけです。もっとも最近ではリピーターが増える傾向にあるとかで、固定のコースでなく自由に散策できる「フリープラン」も設定されているようですが、まだ僅かで、相変わらず団体行動が主力です。
この日も、沢山の大型貸し切りバス<長崎市内だけでは調達できず、長崎・佐賀両県エリアを動員>に分乗して長崎・佐世保・雲仙などそれぞれ春到来の“長崎観光”目的地へ向かわれました。
2018年の長崎港は、2017年実績を上回る281隻(過去最多)の入港・寄港が見込まれています。

ナガサキピースミュージアムでは、国際観光クルーズ船入港の際は「平和モニュメント」広場でフリーマーケットを開催しています。お見えになるのは大半が欧米からのお客様ですが、当面、3月の予定は次の通りです。
 *3月22日(木)「セレブリティ・ミレニアム(9万0963トン・マルタ船籍)」・・・乗客約2000人
 *3月24日(土)「クイーン・エリザベス(9万0901トン・バミューダ船籍)」・・・乗客約2000人
 *3月25日(日)「フォーレンダム(6万0906トン・オランダ船籍)」・・・乗客約1400人
皆様のご支援・ご協力を宜しくお願い申し上げます。

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