2018/3/4 岡山でアーサー・ビナード講演会

  〇「アーサー・ビナード講演会」(2018・7/1:岡山市)

ナガサキピーススフィア貝の火運動の正会員(岡山市在住:S・H:会員№333)さんがこのほどナガサキピースミュージアムにお見えになり、「平和の波おかやま2018・平和講演会」の案内状を持参されました。
S・Hさんらが結成している市民平和団体「リプル」が念願としていた企画ということで、是非多くの方々に参加、聴講してほしいと呼びかけています。
アーサー・ビナードさんは、後述しますが、アメリカ人詩人で滞日27年、日本語の衰退を日本人以上に嘆き、併せて日本民族のアイデンティティ退化に警鐘を鳴らし続けています。

  上記、広報ちらしでは 「日本語で詩作をされているアメリカ生まれのアーサー・ビナードさん。一方で、戦争・原爆・原発などに対しても様々な活動や発言をされています。そのことばは、ユーモアの中にも今の日本・日本語のあり方に対する厳しくかつ愛情あふれるものです。是非一度アーサー・ビナードさんのお話を聞いてみてください」と、講演参加を呼び掛けるとともに、プロフィルを紹介しています。

*アーサー・ビナード(Arthur Binard)
詩人・俳人・随筆家・翻訳家。妻は詩人で児童文学作家の木坂涼さん。広島市在住。1967年7月2日、アメリカ・ミシガン州生まれ。ニューヨーク州のコルゲート大学で英文学を学び、ひょんなことから「漢字」との出会いがあり、その強い興味から1990年の卒業と同時に来日、落語など中心に日本語を猛探索・修得し日本語での詩作を始める。
詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞、『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞、『ここが家だーベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞を受賞。エッセイ集に『亜米利加ニモ負ケズ』(日本経済新聞出版社)、『アーサーの言の葉食堂』(アルク)、絵本に 『さがしています』(童心社)、『ドームがたり』(玉川大学出版部)、翻訳絵本に『どうして どうして?』(小学館)、『はじまりの日』(岩崎書店)、最新刊『知らなかった、ぼくらの戦争』(小学館)。
文化放送「ア―サー・ビナード 午後の三枚おろし」(NRN・月~金夕方全国ネット:11局*九州はRKK熊本放送18:10-18:20)、BSスカパー!(毎週金曜17:55-21:00「ニュースザップ」*BS241)にも出演。

 
<S・Hさんのメッセージ>           <アーサー・ビナードさん>

アーサー・ビナードさんは宮沢賢治が大好きです。因みに、「ピーススフィア貝の火運動」を提唱した当会のさだまさし会長も好きな詩人・作家のひとりです。運動のネーミング「貝の火」は宮沢賢治の代表的な童話です。アーサー・ビナードさんは講演の際、宮沢賢治の代表的な詩「雨ニモマケズ風ニモマケズ・・・』からユーモアまじりで講演タイトルに「ア〇ニモマケズ、アメリカニモマケズ」と書いて笑いを誘います。〇に「メ」を入れる人は文学への理解深い人、〇に「ベ」を入れる人は日本の政治状況に関心強い人・・・なんだそうです。
日本滞在27年。日本語を学び、日本人女性を伴侶に被爆地広島で生活するアーサー・ビナードさんは、日本語の中にカタカナ語が氾濫し美しい和文が廃れそうになっている「日本語の現状」に危機感から警鐘を鳴らしています。国際化の名のもとに英語教育が推進される方向についても自ら「美しい言語・日本人の歴史が培ったアイデンティティ」を捨てようとしており、そのことは日本を支える経済力へも影響し、『戦後70年、独立とは名ばかりでアメリカの属国のままの国づくりをしているのではないかと言われても仕方がない』とまで言及しています。

 ● 平和の波おかやま2018 「アーサー・ビナードさん講演会」
    日時:2018年7月1日(日) 開場・13:30 開演・14:00
    場所:岡山県天神山文化プラザ(岡山市北区天神町8-54
    主催:リプル(RIPPLE)*電話:090-7120-8045

※岡山市は、第2次世界大戦の終戦近い1945(昭和20)年6月29日深夜、米軍の大空襲で家屋1万2000戸余りが焼失、市民12万人が罹災し1700余人が犠牲となりました。岡山市では、1985(昭和60)年に憲法の恒久平和の理念に基づき「平和都市宣言」を行い、「核兵器の完全廃絶を願い、平和で幸せな社会を築くため不断の努力を続けること」を誓っています。そして、空襲のあった6月29日を「岡山市平和の日」に制定して、戦争の悲惨さ、平和の尊さを次世代の子どもたちに継承して行くため、慰霊祭を始め平和を祈念する様々な取り組みが展開されています。

コメント投稿は締め切りました。