2018/1/5 戌(いぬ)年・2つの犬像

〇 戌(いぬ)年、東京で見つけた2つの“犬像”(2018・1/1)
ここ数年の“猫ちゃんブーム”でペットの王座を奪われた“犬ちゃん”ですが、まだまだ負けてはいませんね。
全国には“犬ちゃん”の石像・銅像が沢山ありますね。“猫ちゃん”が足元にも及ばない位の設置数です。
2018年の干支“戌(いぬ)”に因んで、東京で見つけた2つの“犬像”をご紹介しましょう。

 *ソフトバンク“白戸家のお父さん犬”石像(浅草寺)
東京の初詣は何と言っても雷門の浅草・浅草寺。江戸風の老若男女に混じって目立つのは和服姿や線香を手にした外国人です。長崎同様“中国語”が賑やかですが、さすが東京ですね、少し耳をそばだてただけで、英語・フランス語は勿論ベトナム語やタガログ語、スワヒリ語まで飛び込んで来ました。平和な日本ですね。

 
<「浅草寺・本殿」>         <「白戸家のお父さん犬」>

浅草寺本殿のすぐ横に設置されているのがソフトバンクのCMですっかり人気者となった白戸家のお父さん犬の石像です。大きいんです。3メートルはありそうです。凛々しい表情でデ~ンとお座りです。
一切のキャプションはなく、ただ台座に小さく 『戌年 謹賀新年 SoftBank』と刻んであるのみです。北大路欣也さんの声は聞こえてきませんが、人気者ですね~カメラのフラッシュを浴びていました。


<ここでも目立つ外国人~パチリ!>

*戦場に動員された“軍犬”慰霊銅像(靖国神社)
明治時代以降の日清・日露・日中・太平洋核戦争では多くの動物も動員されました。馬・犬・鳩をはじめ象・驢馬(ろば)・駱駝(らくだ)までも戦場で使われ、戦場外で食料や実験用などとして使われた牛や豚・鶏・兎(うさぎ)・猿(さる)・鼠(ねずみ)などまで入れますと広範囲の動物が犠牲となりました。戦中・戦後、それらを慰霊する像が日本国中で設置されました。
中でも、“戦友”とも言われた軍馬に関する慰霊碑(像)・記念碑(像)は大規模なものだけでも全国で1300基を越えています。ナガサキピースミュージアムでは全国の研究家などと連携しそれらの資料を収集しており、一部はこれまで企画展として公開し、2017年夏には北海道本別町で「戦争にいった馬たち」展を開催し話題を集めました。


<東京「靖国神社」>                <「軍犬慰霊像」>

軍用犬は、戦場での「警戒」「伝令」「捜索」などに当たりました。特に多用されたのは“大東亜戦争”とも言われる“日中~太平洋”戦争ですが、軍馬同様、終戦時に多くの資料が廃棄処分されたため動員された頭数は分かっていません。
靖国神社に設置されている「軍犬慰霊像」の台座には次のように刻まれています。
 『軍犬慰霊像建立由来
  昭和六年(一九三一)九月満洲事変勃発以降、同二十年八月大東亜戦争終結までの間、シェパードを主とする軍犬はわが将兵の忠実な戦友として第一線で活躍し、その大半はあるいは敵弾に斃(たお)れ、あるいは傷病に死し、終戦時生存していたものも遂に一頭すら故国に還ることがなかった。この軍犬の偉勲を永久(とわ)に伝え、その忠魂を慰めるため有志相はかり広く浄財を募りこの像を建立した。
平成四年三月二十日 動物愛護の日 
財団法人偕行社 靖国神社奉賛會』

「軍犬慰霊像」は、靖国神社・本堂横の祭神ゆかりの資料館「遊就館」前に設置されています。

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