2022/2/17 『終戦直後の原爆絵葉書・プラス展』新聞に掲載!

 
現在開催中の企画展、被爆77年企画①「終戦直後の原爆絵葉書・プラス展」が、2月12日(土)付の朝日新聞長崎県版と、2月17日(木)付の西日本新聞に掲載されました。全文をご紹介します。


【2022年2月12日(土) 朝日新聞 長崎版】

『 被爆直後に記録のために発行された写真はがきの展示が3月6日まで、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで開かれている。 全壊した長崎刑務所浦上刑務支所が写る戦前の貴重な写真も見られる。
 展示には、写真資料を集めて研究してきた被爆者の堀田武弘さん(80)=長与町=が全面協力。1946年ごろに長崎市が発行したとみられる「戦災記録絵はがき」(12枚)や米軍がつくった進駐の記録写真集などを提供した。
 堀田さんは、連合国軍総司令部(GHQ)の検閲があった1940年代の刊行物には原爆によるけが人や死者が写っていないことに注目してほしいと話す。「本当の原爆の被害が明らかになるには、時間がかかった」
 浦上刑務支所の完工記念で配られたとみられる戦前の写真はがき(3枚)は、堀田さんが昨年入手した。
支所は爆心地にもっとも近い公共の建物とされ、建物の内部や周囲の街なみが写った写真は貴重だという。
 展示は午前10時から午後5時半までで、月曜休館。入場無料。』


【2022年2月17日(木) 西日本新聞 長崎面】

『 被爆直後の長崎が撮影された絵はがきなどを展示する企画展「終戦直後の原爆絵葉書・プラス展」が長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで開かれている。3月6日まで。入館無料。
 展示されているのは約20点で、うち12点の絵はがきは、市が原爆の記録を残すため作成したもの。1945年11月ごろから46年にかけて撮影された市内の被爆建造物や風景の写真が使われている。所有者で長崎平和推進協会写真資料調査部会員の堀田武弘さん(80)によると、これらの絵はがきは連合国軍総司令部(GHQ)の検閲を受け、死亡、負傷した被爆者など原爆の非人道性を示す写真の使用は制限されたという。
 原爆投下翌日に長崎入りした従軍カメラマン、故山端庸介さんによる写真集も展示。こちらはサンフランシスコ講和条約の発効でGHQの占領が終わった52年に出版されており、黒焦げの死体や廃虚を歩く人々の姿が収められている。
 堀田さんは「原爆被害はもちろん、資料を比較することで検閲の存在も知ってほしい」と話した。 (坪井映里香)』

この展示は、3月6日(日)まで開催しています。開館時間は10時~17時半(最終日は16時閉館)、月曜日は休館となります。

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