2021/1/31 語り継ぐ“核廃絶・人類不戦”

〇 語り継ぐ“核廃絶・人類不戦”
  ~末永浩さんの投書、朝日新聞に掲載!(2021・1/31)

長崎の被爆証言活動に取り組む末永浩さん(85)の投書『核禁条約発効を喜ぶ被爆者』が、1月31日(日)付けの朝日新聞全国版のオピニオン面「声(Voice)」に掲載されています。

 
(末永浩さん)  (2021年1月31日付・朝日新聞)

末永さんは元教師の被爆者で、早くから被爆証言活動に参加し内外で活躍。80歳を過ぎた今も修学旅行で長崎を訪れる若者らに手づくりの豊富な資料を使って被爆の実相を伝えています。
核禁条約の誕生に大きく貢献したピースボートの「ヒバクシャ地球一周・証言の航海」にも第4回目の2011年<1/23-4/18>に参加、86日間の航海で世界を周り、13か国・14都市で被爆証言を行いました。
このうち、3月10・11日にはポーランドのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所跡を訪ね、ホロコースト生存者の証言を聞き、ポーランド他各国の学生と交流会を実施。末永さんはスペインの高校生らに爆心地の生々しい写真を掲げて核兵器の“非人道性”を訴えました。


(2011・3/10 ポーランド・ビルケナウ強制収容所跡)

 1月31日付の朝日新聞に掲載された投書は、1月22日発効した「核兵器禁止条約」を喜ぶとともに、核兵器廃絶への新しい段階に入った活動への決意を述べたもので、末永さんは 『命ある限り “核廃絶・人類不戦”を語り継ぐ』と強調しています。

全文を掲載させて頂きます。
『核兵器の開発や実験、保有などを全面的に禁じる核兵器禁止条約が22日、50カ国・地域で発効した。感無量だ。私は当時、疎開先から入市被爆し、爆心地から約2・5キロにいた母と妹は後年、原爆症で亡くなった。核廃絶のために、自分でできることはしてきた。修学旅行生らの被爆遺構巡りや被爆講話で、地獄のような惨状や体験を語った後に「これは昔話ではない」と必ずつけ加える。県外や外国でも原爆の恐ろしさ、核兵器なき世界などを訴えている。仲間と共に長崎市の平和公園で核兵器に反対して座り込み、「ナガサキの原爆読本」も教材用に作成した。年賀状にも「核廃絶・人類不戦」という言葉と共に、前年に行った講話や原爆遺跡巡りの回数を書いている。命ある限り、語り継ぐ。条約発効を契機に、批准していない日本や核保有国もきっと動くと信じて。』

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