2019/9/28 核禁条約批准32カ国へ

〇核禁条約批准32カ国へ(2019・9/26)

世界の良心が前進しています。
27日夜遅く、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)国際委員・川崎哲さんから朗報が届きました。
文字だけで大きく 『核兵器禁止条約署名/批准式で 5ヶ国が条約を批准 9ヶ国が署名  批准国32・署名国79』とありました。

国連軍縮部(ONODEN)のホームページにその「核兵器禁止条約署名/批准式」の様子が掲載されており、出席者の集合写真の他、日本人女性の国連事務次長で国連軍縮担当上級代表の中満泉さんやノーベル平和賞を受賞したICANの事務局長ベアトリス・フィンさんらの演説風景も見ることが出来ます。


国連本部<9月26日>

 
中満泉・国連事務局次長       ベアトリス・フィンICAN事務局長

核兵器禁止条約は2017年に国連加盟国193カ国中122カ国の賛成で採択され、同条約の成立を目指して全世界で活動を展開しているICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)は同年のノーベル平和賞を受賞しました。
核兵器禁止条約は50カ国の批准で発効し国際的な規範となりますが、27日の署名/批准式の結果、条約に賛同している国の署名は78カ国に達し、既に批准した国は32カ国となりました。条約発効までは、あと18カ国・・・ということです。

 28日付の長崎新聞は第24面・社会欄でニューヨーク発共同通信の配信を掲載しています。


 『被爆2世核禁条約支持訴え  国連で演説、批准は32ヵ国に
  ニューヨークの国連本部で26日、核兵器のない世界を目指す会合が開かれ、原爆投下時の広島赤十字病院(現在の広島赤十字・原爆病院)の院長の孫娘で被爆2世の竹内道さん(63)が演説し、核兵器禁止条約への支持を訴えた。この日新たに5カ国が核禁止条約に批准し、批准は計32カ国・地域となった。
 条約発効には50カ国・地域の批准が必要。会合や批准は、国連が定めた26日の「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」に合わせて行われた。
 竹内さんは、吹き飛んだ病院内の大きなドアの直撃を受けて祖父が体中を骨折したことや、18歳だった竹内さんの母親が祖父を捜して広島市内を歩き回り、被爆したことを紹介。核兵器使用の危険は今も増しているとして「核禁止条約こそが未来だ」と述べ、署名や批准を急ぐよう求めた。
 グテレス事務総長も演説し、近年、核軍縮や不拡散に逆行する動きがあるとして強い懸念を表明。「核の脅威をなくすには核そのものを廃絶するほかない」と強調した。
 国連では、新たに核禁止条約に批准や署名をした国々の首脳らによる記念式典も開かれた。
 竹内さんはニューヨーク在住。ノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の関係者として演説した。竹内さんは最近、プロデューサーとしてカナダ在住の被爆者サーロー節子さん(87)の記録映画を完成させ、公開に向けて準備中。』

 ICANサポート・ナガサキ(代表・宮田隆さん)のまとめによりますと、今回・26日に批准した、キリバス、トリニダード・トバゴ、バングラデシュ、モルディブ、ラオスのほかの批准国は以下の通りです。
ガイアナ、バチカン、タイ<2017・9/20>、メキシコ<2018・1/16>、キューバ<1/30>、パレスチナ<3/22>、ベネズエラ<3/27>、パラオ<5/3>、オーストリア<5/8>、ベトナム<5/17>、コスタリカ<7/5>、ニカラグア<7/19>、ウルグアイ<7/25>、ニュージーランド<7/31>、クック諸島<9/4>、ガンビア、サモア、サンマリノ、バヌアツ<9/26>、セントルシア<2019・1/23>、エルサルバドル<1/30>、南アフリカ<2/25>、パナマ<4/11>、セントビンセント・グレナディーン<7/31>、ボリビア<8/8>、カザフスタン<8/21>、エクアドル<9/25>

コメント投稿は締め切りました。