2018/12/20 石本先生の笑顔

●石本先生の”暖か~い“笑顔・新聞掲載!(2018・12/20)

石本先生は佐世保市出身で石本邦彦さん(74歳*現・長与町在住)。ピーススフィア貝の火運動の正会員で絵手紙作家です。人生の大半を日本を代表する大手電気製品メーカーのトップセールスマンとして過ごしました。退職し、長崎市で第二の人生を歩み始めた時、“夕陽の長崎港”など歴史的にも、国際的にも豊かな表情が溢れる景観が、趣味でもあった絵心を揺さぶり、絵筆を握って絵手紙の世界へと進ませました。
2018年12月20日(木)付・長崎新聞の第11面(生活)欄です。
   この記事は、長崎市郊外の介護老人保健施設「エスポアールそとめ」訪問記で、中村修二記者のレポートで同施設で取り組まれている絵手紙・音楽教室の紹介を兼ねて施設を利用しているお年寄りたちの生き生きした生活ぶりを活写しています。石本先生の関連部分を転載させて頂きます。

 『絵手紙教室は月2回、水曜午前、大きなテーブルには季節の花やくだものなど絵手紙の題材が並んでいる。講師で西彼長与町の画家、石本邦彦さん(74)は、参加者に良い刺激を与えようとジョークを連発。絵の題材としてゆでたカニを持参したこともあるらしい。入居者、通所者らが車椅子や手押し車で続々とやってきた。介護職員に付き添われた100歳の中山ハルさんの姿も。中山さんは神経を集中させて少し震える手で赤カブを描き上げ、「恥ずかしか」と笑顔だ。15年前に神奈川県から移り住んだ松野純子さん(84)は、近くの高齢者マンションで1人暮らし。週3回、通所リハビリでここに通う。「もともとおしゃべりだけど長崎に親戚はいないし、イントネーションが違って会話がかみ合わず、まだ親しい友達がいない。だから、エスポアールでの会話が楽しみ」。教室は孤独を感じさせない社交の場でのある。』

 
<「エスポアールそとめ」外観及びホールでの会食風景*同施設HPから転載>

「エスポアールそとめ」(〒851-2324:長崎市上黒崎町2201-3・電話0959-25-0001)は、JR長崎駅から乗用車で30~40分の距離にある西彼杵半島の老人保健施設。潜伏キリシタン地域の一つとしても知られており、施設名の「エスポアール」はフランス語で「希望」。当時、この地域で布教にあたったド・ロ神父が教えた国境を超えた人類愛を福祉の場に生かそうと建設されたそうです。五島灘を望む自然豊かな高地にあり、現在入所者は約100人(平均年齢88歳)。ほかに通所者も受け入れており、ほぼ同数のスタッフで対応しているのが施設の誇りです。

 石本邦彦さんは、2005年3月、ナガサキピースミュージアムで『石本邦彦 絵手紙展』を初開催以来、2011年8月、2013年3月、2018年10月と4回展示会を開催。県内各地で絵手紙教室を開催するほか、長崎の作品を集めた「絵手紙集」の出版や、絵はがきセットの作成にも力を入れています。

 
<絵手紙作品集「ふうけもん」>         <絵はがき「長崎・聖福寺“鬼塀”」>

*詳細は、ナガサキピースミュージアム 電話095-818-4247 E-mail  museum@nagasakips.com へお問い合わせ下さい。

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