2018/8/2 さだまさし・甲子園

〇さだまさし会長「甲子園」、朝日新聞掲載!(2018・8/2)

甲子園の季節ですね。長崎県は、春の選抜で惜しくもベスト8で終わった創成館(諫早市)が3年ぶり2回目の出場です。選抜のリベンジとあって、学校・選手だけでなく市民の応援も猛暑を上回りそうな盛り上がりを見せています。
そんな中、長崎出身・さだまさし会長へのインタビュー記事が朝日新聞に掲載されました。
今年の甲子園は「第100回全国高校野球選手権記念大会」(主催:朝日新聞社・日本高校野球連盟)として、8月5日(日)から17日間の予定で開催されます。


<2018・8/2付「朝日新聞」>    <さだまさし「甲子園」(1983年)>

朝日新聞の記事は、さだまさし会長が1983年にリリースした『甲子園』に関連したもので、シリーズ「私と高校野球」の最終回に掲載されました。西部本社版・10版の第25面・社会面です。大隅崇記者のインタビュー記事です。全文を掲載させて頂きます。

喫茶店のTVでは夏の甲子園
 「甲子園」(1983年)という曲を書きました。高校野球って負けるのは1回きりなんだよね。1回も負けないか、1回負けるかというゲームが僕らを感動させてくれる。

♬ 背番号14の白いユニフォームが 彼の青春の最初で 最后(さいご)の打席に入ったところ
後がない緊張感の中で、敗戦濃厚な九回裏2死から代打。それが背番号が大きな控えの選手。ユニフォームは汚れていない。そこに甲子園の光と影、厳しさと冷たさ、温かさを感じます。何考えて打席に入ってるんだろうと思うと、それだけでドラマがいっぱい。
応援するのはやっぱり故郷の長崎のチーム。印象に残っているのは76年の海星。PL学園(大阪)と戦った準決勝は甲子園に行きました。長崎では8月9日は草野球をやっていても原爆投下時刻と同じ11時2分になるとサイレンが鳴って1分間黙祷(もくとう)していた。甲子園でもサイレンを鳴らしてくれると、それが何なのか日本中に伝えられる。長崎原爆の日も鳴らしてもらえれば、長崎っ子としてお願いしたいです。
高校野球は日本の文化。甲子園は特別な場所ですよ。80年ごろに甲子園でフォークグループ「アリス」と試合をして、投手でマウンドに上がった時に申し訳なく感じました。聖地の甲子園、球児の思いを汚すような気がしてね。生つばを飲み込むと緊張でえずき、ストライクが入らない。時々、試合で一回に四球で崩れていく投手を見ると、抱きしめたくなる。
素晴らしい試合をいっぱい見て来ました。毎年、感動の種があって。「ちょっといいの、こんなことあって」というのを、「いいの!」というのが甲子園。とても一言でいうことはできません。神様が住んでますよ、あそこには。(聞き手・大隅崇)』

*さだまさし会長の「甲子園」は、1983年11月30日リリースのCD「風のおもかげ」(FRCA-1108)に収録されています。この機会にぜひもう一度お聴きになって下さい。

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