2018/7/3 被爆三世展・ギャラリートーク

〇 『記憶を蓄積して“被爆体験”継承!』
    ~草野優介さんギャラリートーク(2018・7/1)

ナガサキピースミュージアムでは、現在、写真展 『生きて、繋いで2018:被爆三世-これからの私たちは-』を開催中ですが、7月1日、写真を出展している草野優介さんのギャラリトークが開かれました。
草野優介(くさのゆうすけ)さんは、1988年長崎生まれで、長崎大学教育学部在学中に卒業論文研究として被爆者で、当時、長崎平和推進協会・写真資料調査部会長を務めていた深堀好敏さんに取材し、ライフヒストリー(人生史)をまとめました。
卒業後、2014年9月、長崎市内の写真館に勤める傍ら、深堀さんの写真資料調査部会に入会し、被爆写真の検証活動や原爆写真展の開催、新たな被爆証言の掘り起こしなどに携わりながら、若い世代がどのように被爆者の体験を継承していくかを考えています。
 
草野さんは今回、これまで約8年間深堀さんを追い続けた写真の中から、パネル10枚・写真23葉を展示しています。深堀さんの被爆体験を聞きながらの撮影では、1回で5時間も費やしたことがあったということで、その話の中から、草野さんは被爆の非人道性、被爆者の生きざまなどに触れ、被爆を体験していない世代として被爆継承活動に向き合う気持ちを強くしたようです。
草野さんは、深堀さんが被爆された場所などの案内や各種会議、平和祈念式典での「平和の誓い」発言などを通じて示した温かい人柄・力強い行動を紹介しながら、「被爆者一人一人の記憶を聞いてそれを蓄積し、みんなで共用して体験を練り上げて継承して行く必要性を感じた」と話しました。

展示会は、7月16日(月)午後2時までです。お出かけ下さい。

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