2016/11/20 聖福寺會記

〇聖福寺保存会記念誌『聖福寺會記』発行(2016・10/30)

%e8%81%96%e7%a6%8f%e5%af%ba%e3%80%8c%e8%81%96%e7%a6%8f%e5%af%ba%e4%bc%9a%e6%9c%83%e8%a8%98%e3%80%8d%e2%91%a0%e3%83%bb179kb%e3%83%bb %e8%81%96%e7%a6%8f%e5%af%ba%e3%80%8c%e8%81%96%e7%a6%8f%e5%af%ba%e6%9c%83%e8%a8%98%e3%80%8d%e2%91%a1%e3%83%bb179kb%e3%83%bb
<聖福寺保存会設立50年記念誌『聖福寺會記・萬寿山聖福寺』>

萬寿山聖福禅寺(長崎市玉園町3-77:住職・17代田谷昌弘)は江戸時代初期・延宝五年(1677)創立の名刹で、長崎では、興福寺(1624)・福済寺(1628)・崇福寺(1629)とともに“長崎四福寺”と呼ばれる黄檗(おうばく)宗の寺院です。緑陰大木に囲まれた境内には、国指定重要文化財の山門・天王殿・鐘樓・大雄宝殿の四棟のほか長崎県・長崎市が指定した多くの文化財があり、長崎と中国の豊かな交流の歴史を伝えています。
さだまさし会長原作の映画『解夏(げげ)』やNHK大河ドラマ『龍馬伝』の舞台になるなどこのところ大きな話題となりましたが、創建から300年を超える建造物の老朽化が目立ち、早くから長崎市民を中心とした「聖福寺保存会」が結成され、2006年には長崎史談会の宮川雅一さんらが世話人となって「大雄宝殿修復協力会」が結成され募金等の取り組みが展開されています。
ナガサキピースミュージアムは、この「聖福寺大雄宝殿修復」を支援しようと、2011年6月『黄檗宗“名刹”長崎・万寿山聖福寺』展を企画・開催し、聖福寺の歴史・建造物文化財を写真・パネルで紹介するとともに寺宝「関帝像」を特別展示公開しました。

%e8%81%96%e7%a6%8f%e5%af%ba%e3%80%8c%e4%bc%81%e7%94%bb%e5%b1%95%e3%83%81%e3%83%a9%e3%82%b7%e3%80%8d%e3%83%bb181kb%e3%83%bbjpg %e8%81%96%e7%a6%8f%e5%af%ba%e3%80%8c110617%e3%83%bb%e8%a5%bf%e6%97%a5%e6%9c%ac%e6%96%b0%e8%81%9e%e3%83%bb%e8%81%96%e7%a6%8f%e5%af%ba%e5%b1%95%e3%80%8d-%e3%83%bb186kb%e3%83%bbjpg
<企画展「黄檗宗“名刹”長崎・万寿山聖福寺」>

%e8%81%96%e7%a6%8f%e5%af%ba%e3%80%8c%e5%a4%a7%e9%9b%84%e5%af%b6%e6%ae%bf%e3%80%8d%e3%83%bb185kb %e8%81%96%e7%a6%8f%e5%af%ba%e3%80%8c%e8%8c%b6%e7%ad%85%e5%a1%9a%e3%80%8d%e3%83%bb187kb%e3%83%bb
<聖福寺「大雄宝殿」*茶筅塚>

「聖福寺保存会(会長・中牟田真一さん)」は1966(昭和41)年3月、前年の1965(昭和40)年4月「茶筅塚」が建立され、翌1966(昭和41)年1月に江戸時代の武将で茶人・金森重近(号「宗和」*茶道宗和流の祖)の流れを汲む茶室「徹心軒」が同寺「方丈(*住職居室)」に設けられた際、従来の「遠諱(おんき=大法要)奉賛会」を改称し設立されました。茶道文化を通して聖福寺を守っていこうと言うもので、長崎県内の茶道関係者(表千家同門会・裏千家淡交会・鎮信流松和会など)が挙って参加し、毎年4回の茶会(四季釜)、茶道具「茶筅」などの供養などを通して聖福寺の保存に取り組んでいます。
その「聖福寺保存会」設立50年記念の茶会が、2016年10月30日、長崎市玉園町の同寺で開催され、関係者300人が参加し茶の湯を楽しむとともに名刹「聖福寺」保存を誓いました。

%e8%81%96%e7%a6%8f%e5%af%ba%e3%80%8c%e6%99%ae%e8%8c%b6%e6%96%99%e7%90%86%e3%80%8d%e3%83%bb171kb%e3%83%bb %e8%81%96%e7%a6%8f%e5%af%ba%e3%80%8c%e9%ac%bc%e5%a1%80%e3%80%8d%e3%83%bb180kb%e3%83%bb
<人気の「普茶料理」>      <映画「解夏」にも登場“鬼塀”>

50周年記念誌「萬寿山聖福寺」は、同保存会理事・山口喜久子さんらが中心となって編集・発行され参加者などに配布されました。A5版・38頁で、内容は、聖福寺の歴史をメインに、寺宝や文化財・歌碑・後山墓地・普茶料理・保存会の歴史などのほか、映画「解夏」のことなど多彩な読み物・記録となっています。
ナガサキピースミュージアムは、お話を頂き、2011年企画展で使用したメインの歴史資料や写真類を提供し、記念誌発行のお手伝いをしました。
記念誌は非売品です。ご希望の方はナガサキピースミュージアムでご閲覧下さい。

コメント投稿は締め切りました。