頓珍漢(トンチンカン)人形ってご存知ですか?ピースミュージアムの道向かいにある長崎市旧香港上海銀行長崎支店記念館に常設展示されています。
作者の久保田馨(くぼたかおる)は、昭和3年愛知県の生まれ。
昭和27年に父の仕事の関係で長崎に来ました。
長崎焼きの中原仁斉に弟子入りし、昭和29年には独立、愛宕山中腹に2坪の工房を構え、創作を始めました。なくなるまでの14年間に30万体もの人形が生み出されました。
もともとトンチンカン人形は、市内の土産物店で安価な値段で売られていた素焼きの土人形でした。しかし、不思議な独創性を持ち、昭和37年にブラジルの詩人I・C・ヴィニョーレスに絶賛を受け、「デザイン」誌上で紹介され、名声が全国に広がりました。
また、人形創作に、原水爆への怒り、平和への願いが込められており、「もうひとつの平和祈念像」とも言われています。
●場所 長崎市旧香港上海銀行長崎支店記念館 095-827-8746
長崎市松が枝町 ピースミュージアム道向かいすぐ
●開館時間 午前9時~午後5時
●休館日 12月29日~1月3日
●入館料 一般¥100 小・中学生¥50