2013/10/5 “風の画家”中島潔展開幕

2013年10月5日、長崎県美術館で『“風の画家”中島潔が描く「生命(いのち)の無常と輝き」展』が開幕しました。
中島潔「雨やどり」・58.9KB県美術館・57.4KB式典セレモニーの冒頭、挨拶に立った中島潔さんは、「知人から作品<雨宿り>を購入したいと言う人がいるとの連絡があり、何とその人がさだまさしさんでした。これで金が入ると大喜びしました。」と、笑いを交えてさださんとの出会いを披露しました。
開幕式典会場・72.1KB 中島潔1S・71.3KB

当時さださんはソロ活動を始めた時期で、グレープの香りを残しながらも今後の方向性と新境地を切り開いたと言われるアルバム「帰去来」(76・11/25発売)を制作していました。雨に降られて途方に暮れ、軒下で雨宿りする少女とその少女を見上げる野良犬・・・さださんの琴線に触れました。後の名曲「雨やどり」(77・3/10発売)が誕生しました。貧乏画家中島さんは初めての絵が売れ、さださんは大歌手への道を歩む契機となったエピソードです。
その後、新進画家中島さん初の個展が開かれた際、“中島さんのファン第一号”とも言えるさださんは推薦文の中で「中島さんの絵には、切なくて限りなく美しい風が常に吹き続けている」としてそのタイトルに「風の画家」と記しました。さださん自身当時アルバム「風見鶏」(77・7・25発売)を制作中で、人生や恋に吹く「風」をテーマにしていました。

祝賀演奏・66.1KB開幕セレモニーでは、県内の多くの美術・文化関係者、絵画ファン約150人が集まりました。長崎大学教育学部の学生さんらが祝賀音楽を演奏した後中島さんらがテープカットをしました。
テープカット・86.4KB今回の中島潔展は、長崎新聞社が中心となって企画されたもので、京都・清水寺成就院に奉納されている襖絵「大漁」46面を始め代表作約100点が展示されています。
観覧料は一般1100円、高校・大学生・シニア800円、小中学生700円。
問合せ先:長崎県美術館☎095-833-2110、長崎新聞社事業部☎095-844-5261。
※2013年9月29日付 長崎新聞
※2013年10月6日付 長崎新聞

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