2023/6/2 「心のふれあいを求めて」展 開催中

現在ミュージアムでは、『「心のふれあいを求めて」芸術家として、教育者として、父として ~塚元諦を偲ぶ~』を開催しています。

5月30日(火)、長崎新聞第10面ローカル版に掲載されました。
牧夕莉子記者の取材です。全文をご紹介します。

『中学校の美術教諭を務め、退職後は佐世保市世知原町の生涯学習の体系化などに取り組み2019年、93歳で亡くなった塚元諦さんの作品(絵画25点、陶芸約100点など)を集めた企画展「『心のふれあいを求めて』芸術家として、教育者として、父として~塚元諦を偲ぶ~」が、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで開かれている。6月18日まで(月曜休館)。入場無料。
 平戸市出身。1983年に北松世知原町立世知原小の校長となり、退職後も2005年の佐世保市との合併まで世知原の社会教育に尽力。読書推進や障害のある児童の学習指導などに携わった。また世知原を描いた絵画や陶芸、彫塑などに取り組み、公民館講座の講師を務めた。
 今年2月。長男卓さんが63歳で亡くなったことをきっかけに、卓さんの妻佐千代さん(63)と、諦さんの次男学さん(61)の妻智香子さん(61)が、佐世保市の諦さんの自宅を整理したところ、大量の作品が出てきた。3月ごろ、同館に寄贈を相談すると、個展を提案され、開催が決まった。
 不思議なことに、諦さんの足跡をたどり準備を進めていくと、社会活動を共にした人たちに出会い、生前の姿を教えてもらった。縁がつながり開催まで力を貸してくれた。展示作品は家族で選んだ。慣れない作業だったが「本当に楽しかったね」「父が縁をつないでくれたのかな」と2人は笑顔で振り返る。展示や作品説明には、父と同じように中学校で美術を教える学さんが関わった。
 25日、北海道帯広市の石野久子さん(77)は夫と旅行中に同館を訪れ「本当に多彩な方。いくつになっても好きなことはできると分かる」と感嘆した。智香子さんは「父は物静かだが、包み込むような雰囲気の人だった。(展示も)いつまででもここにいれるような、すてきな空間になった」と館内を見つめた。
 展示している作品の一部は、最終日18日の正午~午後2時に希望者に贈呈する。佐千代さんは「家族では処分せざるを得ない。気に入ってくれた人に使ってもらうのが一番。父もうれしいと思う」とほほ笑んだ。佐千代さんと智香子さんは、会期中の土日は在廊する予定。     (牧夕莉子) 』

展示は6/18()まで開催しています。入館無料です。
皆様のご来館をお待ちしております♪

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