2023/1/8 「長崎街道展」

〇新春企画・西九州新幹線開通記念
『長崎街道~嬉野宿・塚崎(武雄)宿』(~1月29日)
ナガサキピースミュージアムは今春(4/19)開館20周年を迎えます。厳しい国際情勢を見据えつつ 「未来の子どもたちに平和な地球を!」をモットーに文化的な広範な平和情報を発信しています。皆様の力強いご支援に厚くお礼を申し上げます。

 

2023年初頭の企画展は長崎・佐賀両県経済発展の牽引車と期待されて昨秋開通した“西九州新幹線”の開通記念としてこのルートにある江戸時代の旧長崎街道にスポットを当てました。
西九州新幹線は今のところ長崎市と佐賀県武雄市間で、「かもめ号」は最速23分で駆け抜けます。江戸時代の長崎街道は2泊3日~3泊4日の旅でした。時代の流れに驚くばかりですが、この高速化の中でも長崎街道は鎖国時代長崎にもたらされた欧米文化の新鮮な香りを始め、地域社会の人々の生活の匂いの蓄積が溢れていて“歴史の感動”を伝えています。
長崎新聞社には1月8日付第2面地域総合欄で取り上げて頂きました。六倉大輔記者の取材です。

『西九州新幹線(武雄温泉―長崎)の開業を記念し、江戸期に旧長崎街道の宿場としてにぎわった佐賀県武雄、嬉野両市の史跡を取り上げた写真展が、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで開かれている。29日まで。無料。
長崎街道は、現在の北九州市・小倉と長崎市を結ぶ約224キロ。参勤交代や交易品の運搬などに使われ、25の宿場を1週間ほどかけて歩いたとされる。西九州新幹線で武雄温泉―長崎間を最速23分で結ぶようになったが、往時の雰囲気を味わってもらおうと写真展を企画。新幹線駅がある武雄、嬉野両市にあった塚崎宿、嬉野宿を中心に、現在も残っている史跡や記念碑などを紹介している。長崎の歴史を学ぶ有志グループ「長崎楽会」が昨年編集した「長崎游学15 歩く楽しむ長崎街道」に掲載した約60点を展示した。
同ミュージアム専務理事で、長崎楽会メンバーの増川雅一さん(81)は 「武雄、嬉野は歴史の保存や継承を現在のまちづくりに生かしている場所が多い。新幹線のスピード感とはひと味違った旅の雰囲気を感じ取ってほしい」と話した。(六倉大輔)』

今回の展示は新幹線駅と同じ「塚崎(武雄)宿」と「嬉野宿」を中心に取り上げていますが、武雄・嬉野周辺には長崎街道25宿では「小田宿」「北方宿」やルート変更以前の「成瀬宿」「塩田宿」も有名です。しかし、これらの宿以外にも規模が小さな“脇宿”があり、今回は「朝鍋宿」「大町宿」「焼米宿」「高橋宿」の4宿を紹介しています。

 
 

長崎文献社刊 『長崎游学15 歩く楽しむ長崎街道 長崎楽会編』は各地の書店のほか、ナガサキピースミュージアムで販売しています。定価は1320円(税込)です。

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