2017/8/23 二つの平和イベント

〇二つの平和イベント
~捕虜犠牲者追悼集会(9/9)・朗読劇&コンサート(9/17)~

72回目の原爆の日を迎えた8月の長崎。今年は恒例の「平和祈念式典」「原水禁世界大会」に加え、40か国203都市・団体から380人余りが参加した「平和首長会議」の総会も開かれ、“核兵器廃絶と世界実現“への声が拡がりました。
あの夏の日のできごとを忘れないで・・・9月にも様々な平和イベントが予定されています。

● 『香焼捕虜収容所犠牲者追悼平和記念集会』(9/9・11:00)
香焼捕虜収容所は、1942年10月、当時の島だった長崎県香焼村(現在・埋め立てで陸続きとなり長崎市へ編入され「香焼町」)に開設された八幡仮俘虜収容所長崎分署が始まりで、翌43年3月、俘虜収容所の改編で福岡俘虜収容所第2分所と改称されました。
この間、インドネシアのスラウェシ島(当時名称・セレベス島)から日本軍の捕虜なったアメリカ・イギリス・オランダの兵士約1300人が収容され、当時の川南工業香焼島造船所で働かされました。44年にはオーストラリアの兵士200人、アメリカの軍属・民間人など50人も収容されたということです。
原爆投下・終戦を経て、45年9月13日、長崎港で米軍に引き渡されましたが、この間、劣悪な労働条件や食生活等で体調を崩し病気などで死亡する捕虜が相次ぎ、その死者は73人(アメリカ5人・イギリス21人・オランダ41人・オーストラリア6人)にも上っています。


<「祈平和」追悼記念碑・長崎市香焼町>

「祈平和」と大きく刻まれた追悼記念碑は、捕虜が解放された日に因み、2015年9月13日、福岡俘虜収容所第2分所犠牲者追悼記念碑建立委員会が建立したもので、同記念碑管理委員会(代表・朝長万左男元長崎原爆病院長)が毎年、碑の前で「追悼平和記念集会」を開いています。
同記念碑管理委員会は「不条理の世界に、遠く離れた異郷の地“香焼島”で苦難の日々を送り犠牲となられたすべての人々を慰め、平和な世界の創造に尽力することは今を生きる私たちの責務」としています。
*2017年9月9日(土) 11:00-12:00
長崎市香焼町「香焼捕虜収容所追悼記念碑前
*問い合わせは、☎095-825-0341 アイコスモス へお願いします。

● 『祈りはときをこえて』(9/17・13:30)
主に大阪を拠点に「いのちの尊さ、平和の大切さ」をテーマにした作品の朗読活動をしているグループ“このゆびとまれ”と、長崎を拠点に音楽活動をしている山口修(ギター)・純子(ソプラノ)夫妻のコンサートのコラボです。主催は朗読グループ“このゆびとまれ”。

「祈りはときをこえて」は、2部構成で、第1部が朗読劇「傷跡(きずあと)を残して」。
原爆投下から現在までの被爆者等の話や手記をそのままシナリオにした朗読劇です。「二度とこのようなことが起きないように」との祈りを込めて朗読されます。
第2部は「心いっぱいの時間(とき)」。今年活動45周年を迎える世界的なギタリスト・山口修さんのギターと純子さんの透明感あふれたソプラノの歌声が披露されます。「祈り」「鳥のうた」など。

*2017年9月17日(日) 開場・13:00 開演・13:30
カトリック中町教会(上右写真:長崎市中町1-13)
入場料:大人1000円・学生500円・中学生以下無料
※収益金は長崎平和推進協会に寄付されます。
*問い合わせは、090-5160-0875(大阪・岸部さん)
080-6451-8298(長崎・田中さん) へお願いします。

なお、この「祈りはときをこえて」は、長崎市教育委員会・長崎県教職員組合・長崎平和推進協会・一般社団法人長崎青年協会・カトリック長崎大司教区・有限会社あらき書店のほか朝日・長崎・西日本・毎日・読売の各新聞社及びNHK・NCC・NBC・KTN・NIBの各放送局が後援しています。
『忘れないでください あの夏の日のできごとを』・・・あなたも是非お出かけになってください。

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