2017/8/1 11時02分

〇「11時02分」を忘れないで!
72年前の“真夏の惨劇”を忘れないで下さい。
1945年8月6日「午前8時15分」、8月9日「午前11時02分」、アメリカが投下した原子爆弾が広島・長崎両市で炸裂、一瞬で20万人以上の人命を奪い町を廃墟としました。
2017年、国連加盟3分の2以上の国が「核兵器禁止条約」の必要性を訴え、核保有国や“核の傘”にある国に対して参加を求めましたが、残念ながら全世界の賛同を得るまでには至りませんでした。
広島・長崎を中心に、各地であの“真夏の惨劇”を忘れず核廃絶を目指す様々な取り組みが続いています。

●8月1日付けの長崎新聞は、「午前11時02分」に止まったままの被爆時計と中学生たちが「午前11時02分」をテーマに巨大な絵「キッズゲルニカ」を制作した話題を掲載しています。


このうち、「11時2分の被爆時計」は長崎市の被爆者が3年ほど前、浦上キリシタン資料館に寄贈されたものです。今回、長崎で被爆し諫早市に移転した鎮西学院が開設した「平和祈念ミュージアム」からの要請で8月3日までの期限付きで貸与され展示されました。
「11時02分のキッズゲルニカ」は長崎市立三川中学校美術部の生徒たち16人が取り組んだ、縦3.5m、横7.8mの大作で、8月5日から13日まで長崎原爆資料館に展示されます。

●「午前11時2分・鐘一振り運動」
長崎の被爆者でつくば市在住の童話作家・鶴文乃さんが呼びかけている「長崎原爆午前11時2分・鐘一振り運動」は関東中心に各地に広がっています。今年7月11日届いた鶴文乃さんのメッセージです。

『今年も広島、長崎の被爆地に、つらい思い出の原爆投下の日がやってまいります。私たちは,19年前から核兵器の恐ろしさを国内外に、「ばってんネットワーク」の会報を通して国内外に知らせてまいりました。この72年間被爆者は「核なき平和を訴え続けてきましたが、国はその想いに寄り添うことなく、先日の国連の「核兵器禁止条約」の採択にも参加しませんでした。国に期待できない以上、世界中の「平和を願う人々」のネットワークに期待するしかありません。そこで、核兵器使用は、長崎で終わりにしようと8月9日午前11時2分に、平和を願って一振りの鐘を鳴らそうと呼びかけています。
みなさまの自主的なご参加をお願いいたします。教会や寺社の鐘が、二度と兵器に利用される時が来ないよう、平和の鐘を鳴らしましょう!!』

ピーススフィア貝の火運動のボランティア組織「ピーススフィア関東」の有志の皆さんが毎年参加しています。

写真は2016年8月9日のもので、場所は、東京都大田区池上の日蓮宗大本山「池上本門寺」です。鐘楼堂は1600年代に作られたと伝えられる江戸時代の貴重な文化財です。時を超えて、ここでも“世界の平和と祈りの願いを込めて”鐘の一振りが実現しました。

●写真公募「午前11時02分にシャッターを切って下さい!」

『忘れないプロジェクト』の取り組みです。被写体に制限はありません。今年の8月9日午前11時02分、あなたの目に飛び込んできた映像を写真に収めて下さい。

作品は全て展示する予定です。詳細はナガサキピースミュージアム事務局へお尋ねください。

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