2017/3/29 シルクロード写真展

〇 小さなミュージアムで壮大な「シルクロード写真展」
~2017・3/28-4/23~

日中国交正常化45周年記念企画の第2弾です。前回の『上海&長崎の中の中国~仁位孝雄写真展』(2017・2/28-3/26)に次いで今回は小川忠義さんの中国“世界遺産”写真展『中国シルクロードの旅』。主催は九州日中文化協会で、中国駐長崎総領事館の後援を頂きました。日本でも最小クラスのピースミュージアムで中国大陸・壮大なスケールの企画展です。

シルクロードは、紀元前2世紀にさかのぼり、欧州と中国間の政治、経済、思想、文化を結ぶ重要なルートとして発展しました。東西交易の中心であった「絹」の売買からその名が生まれました。当初は中国からインドへの交易路を指しましたがその後の研究で拡張し中国・シリア間を含め欧州からアジアへの陸・海路までも含む地域の呼称となっています。
2014年、このうち、欧州から中央アジアに至る部分が「長安-天山回廊の交易路網」として世界遺産に登録されました。中国国家観光局駐日本代表処発行の「世界遺産の旅」によりますと、登録されたのは、『玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典を収めたとされる「大雁塔」や「甘粛省の麦積山石窟寺」など22か所に加え、カザフスタン国内の8か所、キルギス国内の3か所の計33か所』です。中国の遺産所在地は「河南省・陜西省・甘粛省・新疆ウイグル自治区」です。
 
小川忠義さんの写真は約70点です。シルクロードを四輪駆動車で駆け回ったという小川さんの作品からはこれまでの中国展(北京・上海・揚子江など)では見られなかった広大な中国大陸の魅力が余すところなく溢れています。文字通り「激写」、そして「活写」された作品は驚きの連続かも知れません。
展示会の初日(3月28日)は、松ヶ枝ふ頭に世界一周中のクルーズ船が寄港したほか、韓国からの青年ツーリストや、長崎出身で香港在住のご婦人がご主人とご一緒に来館されるなど国際的な来館者で賑わいました。写真で帽子を被っているのがダンディーな写真家・小川さんです。
「中国シルクロードの旅 写真展」は4月23日(日)まで。入場無料。お出かけ下さい。

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