2017/3/20 ピースボート

● 「ピースボート“被爆証言”長崎研修会(2017・3/16) 
「ピースボート(PEACE BOAT)」は国際交流NGOで、世界観光をしながら市民の力で平和を追求しています。取り組みの一つに 『ヒバクシャ地球一周 証言の航海』 プロジェクトがあり、広島・長崎の被爆者らが乗船し、寄港した世界の国々で被爆証言を行い“核兵器の禁止”を訴えます。毎年実施されており、2017年は節目の10回目を迎えました。


<2017年3月16日・長崎市「アマランス」で“証言者研修会”>

参加者は公募で選ばれています。2017年は、被爆者が3人・被爆二世(継承者)が2人・ユース特使が2人の7人です。7人は世界の寄港地で行う“被爆証言”を念頭にそれぞれスピーチを行い、意見を交換しました。会場には5回に乗船したピーススフィア貝の火運動の増川専務理事や今月3月26日から「中国シルクロード写真展」をピースミュージアムで開催する同5回乗船者の小川忠義さんらも姿を見せ、各国証言での注意点などをアドバイスしました。
  
<三瀬清一郎さん>                <広島からの参加者>
このうち、長崎からの参加者・三瀬清一郎さん(1935年生・被爆時10歳)は、現在、長崎平和推進協会継承部会に所属し、修学旅行生にヒバク証言を行うほか体験談話の活字化にも取り組んでいます。三瀬さんは「爆心地から3・6kmの自宅でオルガンを弾いている時に被爆、目と耳を両手でふさぎうつ伏せになって助かった」と動作を交えて恐怖体験を語りました。
2017・ピースボート「証言の航海」は、横浜発着で4月12日~7月25日(105日間)。22か国・23寄港地で、「核兵器禁止条約を実現するため」と、「原子力に頼らない社会を目指して」の二つのテーマで、被爆証言を行いながら、各国へ核禁条約交渉への貢献を要望。また、原発からの脱却や自然エネルギー促進策を学ぶことにしていますが、船内活動でも、乗船する各国の学生らと世界の核問題からテロ・暴力・貧困など当面する様々な問題について意見交換を行い世代や国境を越えて「自分たちに出来ること」を考えることにしています。

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