2016/9/23 “2016夏”のご報告(3)

●“2016夏”のご報告
(3) “笑顔”で平和イベント参加!<8/7:茨城県筑西市>
1998年から朗読劇を中心に市民平和活動を展開している茨城県筑西市の「はらんきょう<巴欖杏>の会(代表・加藤由美子さん)」が今年19回目となる朗読劇を企画され、8月7日(日)、筑西市立明野公民館大ホール「イル・ブリランテ」で公演されました。
タイトルは『2016年版 朗読劇・あの夏の日の記憶~ヒロシマ ナガサキ そして~』
ピーススフィア貝の火運動の正会員で同会とも交流がある長崎市出身の童話作家・鶴文乃さん(つくば市在住)の紹介で、加藤代表からお話を頂き、当会も“笑顔”写真の提供でお手伝いすることになりました。

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<北川孝次写真展「世界の子どもたち~笑顔に魅せられて」>

朗読劇『あの夏の日の記憶』は、“広島・長崎から遠く離れた地方の小さな町で、ヒロシマ・ナガサキを忘れないように語り継ごう”というもので、1998年夏、「この子たちの夏」としてスタートし、2008年から「あの夏の日の記憶」と衣替えして続けられており、全国45の地方紙と共同通信社が設けている「地域再生大賞」の2015年度優秀賞を受賞するなど地域再生、活性化のモデルと高く評価されています。

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<「はらんきょうの会」のみなさん(「はらんきょうレポート・15号(2016・8/7)」から>

8月7日の公演では、峠三吉の原爆詩集をはじめ、長崎の被爆者・福田須磨子の詩集、永井隆博士の「原子雲の下の生きて」、それに、鶴文乃さんの「1945年 夏 長崎 それから」などの作品が朗読されました。
また、同時開催で当会の「笑顔展」のほか、下館工業高等学校ジャズバンド部がミニコンサートで公演を盛り立てました。
終了後、加藤由美子代表から報告を兼ねてメッセージを頂きました(8月16日付)。
 『おかげ様で8月7日、朗読劇公演は約350名の参加者があり無事終了いたしました。
お借りしました写真パネルは会場ホワイエに展示し、「子どもたちの笑顔」で来場者をお迎えすることができました。またデータは、どの地に生まれようとも「子どもたちの笑顔が消えることがない世界」をとの願いを込め、朗読劇の最後に舞台スクリーンに投影しました。
はらんきょうの会は、ヒロシマ・ナガサキのきのこ雲の下で何が起こったのかを知ることで 「核」 「平和」 「命」について考えてもらいたいと、活動を続けています。このところ少しづつ若者の参加が増えていると思われますが、まず事実を知らせる、知ることが大切と思います。
来年は活動20年目となりますが、幸い若者が育っていますので、ヒロシマ・ナガサキをどのように伝えるか、伝えられるか、彼らと共に新たな道を探っていきたいと考えています。
今後ともご支援よろしくお願いします。』

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<スクリーンに投影された「世界の笑顔」>

また、添付して頂いた来観者のアンケートには多くの“好評”が記載されていましたが、「昔のことがよく分かりました(10代男子)」 「みなさんとても上手でききやすかったです。参加したいと思いました(10代男子)」 「広島や長崎の原爆の情景が浮かぶ朗読劇であった。1つ1つの言葉に感情がこもっていて、思わず目に涙を浮かばせてしまう程、感動的であった。すてきな劇ありがとうございました(20代女性)」などの若者のほか、 「予想以上に来場者が多くおどろいた。子供達のためにも、今の平和な日本が続いてほしいと同時に、世界には、今も戦争、紛争のせいで命を落とす子供達がいる事を忘れてはならないと思った。世界から争いがなくなる未来を願います(40代女性)」などの声があり、ピーススフィア貝の火運動としてもモットーとしている『未来の子どもたちに平和な地球を!』を心して具体的に推進しなければー“がんばらんば”と思いました。

[メモ]・・・「はらんきょう(巴欖杏)」はスモモのことです。英語で「Plum」、フランス語で「Prune」。
朗読劇「この子たちの夏」の台本にある詩「失ったもの」にでてくる「はらんきょう」から会の名前に命名されました。

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