2015/7/5 映画“この子を残して”長崎上映会

映画「この子残して」&「長崎の鐘」
~永井博士著作映画化作品上映会(2015・8/7-8 長崎市)~
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 永井隆博士(1908-1951)は、島根県松江市出身で、長崎医科大学で放射線医学を学びました。1933年、軍医として“満州事変”に従軍。帰還後の1934年、浦上天主堂で洗礼を受け、浦上カトリック信者の森山緑さんと結婚します。1937年“支那事変”が始まると、再び軍医として中国大陸へ渡り、各地を転戦。1940年2月帰国します。この間、同大学では研究室の助手から講師・助教授・レントゲン科長部長と役職に就きますが、当時、死の病と言われた結核の診療での「X(エックス)線健診」で被曝、白血病となります。余命3年との厳しい診断(1945年6月)でした。
永井隆・父子 118KB  1945年8月9日、原爆投下時は大学の診察室で被爆、頭に重傷を負います。妻・緑さんは爆死、西浦上の三山に疎開していた子ども二人(誠一さんと茅乃さん)は無事でしたが、戦後は被爆した自宅跡に古材をかき集めて作った一間の「如己堂」で、三人での厳しい生活を送ることになります。
生活の支えは、随筆や小説・詩などの文筆活動。カトリック信仰と命を削る日々の生きざまが多くの人々の胸を打ち、「永井隆」の名は世界へ広がって行きました。

永井博士と二人の子どもが生活した「如己堂」は現地に保存され、そばには、長崎市が永井博士の業績を紹介する「永井隆記念館」(長崎市上野町22-6 ☎095-844-3496)を建設し運営しています。因みに、館長は永井博士のお孫さん(永井徳三郎さん)が就任しています。
150626・長崎「映画”この子を残して”・8月上映会」 DVD「この子を残して」147KB DVD「長崎の鐘」171KB
今回の上映会は、長崎新聞社やマスコミ関係者らが実行委員会(会長・朝長万左男長崎原爆病院名誉院長)を作り企画しました。コンサートや座談会も予定されているようです。
 『この子を残して』は、製作:松竹・ホリ企画(1983年)、監督:木下蕙介
出演:加藤剛・十朱幸代・大竹しのぶ・山口崇・淡島千景 <128分>
『長崎の鐘』は、製作:松竹(1950年)、監督:大庭秀夫、主題歌・藤山一郎「長崎の鐘」
出演:若原雅夫・月丘夢二 <94分>

●開催要領
2015年8月7日(金)・8日(土)*長崎県美術館(長崎市出島町)2階ホール
入場は無料ですが、整理券が必要です。
詳細は、長崎新聞社事業部(☎095-844-5885)へお尋ね下さい。

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