2014/12/3 企画展「戦争に行った馬たち」へのご来館ありがとうございます

昨日から始まった企画展、馬たちの戦争~軍馬慰霊碑に見る“戦争と平和”~。
テレビや新聞で見て、市内の方を中心に来館してくださっています。

〈2014年12月3日付長崎新聞〉

141203・長崎新聞「軍馬展」

長崎県内の碑を集めたコーナー。
かつてあった長崎の町「千馬町」は、日露戦争に出征する軍馬が集められた場所でした。昔は路面電車の電停「千馬町」がありました。この千馬町について、母からよく話を聞いたという方もいらっしゃいました。

『1904年に日露戦争が始まり、長崎港が大陸への最前線基地となり九州師団将兵の輸送港に指定された。2月18日、大村歩兵第46連隊・長崎重砲兵大隊などの兵士を皮切りに、九州の陸軍小倉・熊本師団下の兵士と軍馬が、朝鮮・仁川など大陸へ続々と出征していった。
当時の長崎港は「長崎港港湾改良工事」がほぼ完了。埋め立てられた「出島」南前方に新しい町建てが計画されていた。その広場に数百銭尾軍馬が繋がれ、兵士が戦場へ向かった「千馬町」「出師橋」の名称はそこから生まれた。』 (解説文より一部抜粋。)

軍馬集結地千馬町70代の男性の方は、「人類の誕生以来、一番慣れ親しんだ馬が人間の勝手により兵器として使用され、犠牲となり、終戦後は銃殺されていく 二度と軍馬など必要としない平和を建設しなければ・・・」と感想を残してくださいました。

また、実際に戦地に行った経験のある89才の男性は、「人間ははがき一枚(現在で言うと切手代52円)で召集された。馬はその何倍も手厚く徴発された。戦時中はそれだけ人の命が簡単に扱われていたということを忘れてはいけない」と話してくださいました。

人間や動物、あらゆる命を奪い焼き尽くす「戦争」という人間の行為について、改めて考えざるをえません。
間もなく太平洋戦争開戦記念日、12月8日を迎えます。

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