2014/9/13(土) ギャラリートーク②~魚はいつも何を食べているの?~

今日は2回目のギャラリートークが行われました。
テーマは「魚はいつも何を食べているの?」~筋肉の化学成分から探る~です。
お話ししてくださったのは、長崎大学水産学部の梅澤先生(写真左)。進行などで北海道大学の上野先生(写真右)にもお手伝いいただきました(*^_^*)

海の大辞展トーク② (5)

参加者は22名。ピースミュージアム常連さんや、カンボジア支援や大村湾の環境問題について長く取り組んでいる、NPOコミュニティ時津代表の青山さんもご参加くださいました。
今回のギャラリートークは、日本海洋学界教育問題研究会第14回サイエンスカフェとしても開催。長崎大学で日本海洋学会・2014年度秋季大会が開催中(9/13~17)ということもあり、北海道から沖縄まで全国各地から研究者や学生の方も参加してくださいました。

海の大辞展トーク② (2)

今日のテーマは「魚はいつも何を食べているの?~筋肉の化学成分から探る~」です。
化学成分・・・?となると、難しそうな気もしますが、資料はイラストや写真も多く、興味が湧いてきます(*^_^*)

ギャラリートーク②(7)

魚をはじめ、すべての生き物たちの体はいろんな種類の元素(炭素や窒素など)が集まってできています。
地球上に存在する元素の多くは、少しずつ重さが異なるもの(同位体)があり、それぞれの元素において同位体の混合比を相対的に表したものを安定同位体比というのだそうです。

海の大辞展トーク② (1)

梅澤先生も着ていたシャツの背中には、そういうことが書いてあったんですね(*^_^*)

海の大辞展トーク② (3)元素は「重いものほど体の外に排出されにくい」という性質などから、体内では長期間の平均的な情報を保存されていて、ヒトの場合、髪の毛を調べると、普段食べている食物の違いが反映されて、国別の特徴が出てくるそうです。この特徴を使えば、魚や他の動物たちがいつも何を食べているのかわかりそうだ!ということです。

海の大辞展トーク② (4)

魚以外にもわかめなどの海産物やネギなどの農作物を解析することで、産地偽装が行われていないかの検査にも役立っているそうです。

このほか、クロソラスズメダイが沖縄の海で糸草という柔らかい藻類を自分で育てて食料とする「農業をする魚」の紹介されました。
海の中の営みも、私たちと同じ所、似たところがあっておもしろいですね。

今後は子どもたちにも海や生物について話をしていきたい。できるだけやさしく、わかりやすい内容にするための工夫をしていきたいと話していました(*^_^*)

梅澤先生はじめお手伝いくださったみなさま、どうもありがとうございました!

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