2014/7/11 被爆アオギリ2世を育てることになりました

「ゆうこう」でおなじみの川上正徳さん(長崎市在住)から、被爆アオギリを寄贈していただきました。
昨年川上さんが広島で購入した種が発芽し、15センチほどに成長したもの。緑色の大きな葉を広げています。

被爆アオギリ

被爆前のアオギリは、爆心地から約1.3km離れた、広島市中区東白島町の広島逓信局の庁舎(現在の日本郵政グループ広島ビル、以前の中国郵政局)の中庭にありました。
爆心地方向にさえぎるものがなかったため、熱線と爆風をまともに受け、そのため枝葉はすべてなくなり、幹は爆心側の半分が焼けました。しかし、枯れ木同然だったこの木は、翌年の春になって芽吹き、被爆と敗戦の混乱の中で虚脱状態にあった人々に生きる勇気を与えました。
中国郵政局の建替えに伴い、1973(昭和48)年5月、平和公園内へ移植され、原爆の被害を無言のうちに語り続けています。移植で枯死するのではないかと心配されたアオギリは、その後も毎年、種子をつけています。これらの種子は国内外へ贈られ、多くの2世が元気に育っています。※広島平和記念資料館 WebSiteより

川上さんはピースミュージアムで育てている「ゆうこう」を種から育てた方。どの種も川上さんの大きな期待に応えて、芽を出し成長してくれるんですね。
いずれたくさんの花と実をつけてくれるよう、ミュージアムでも大切に育てたいと思います(*^_^*)

✿アオギリ✿
樹皮が緑色で葉がキリに似ているので青桐と名前がつきました。
幹や枝は緑色で小枝はやや太くなります。枝先に30~50㎝の枝分かれした花の茎を出し、6~7月ごろ黄色い花を数多く咲かせます。

◆参考◆ 広島平和記念資料館WebSite

コメント投稿は締め切りました。