2010/12/8 ナガサキ不戦の集い

「ナガサキ不戦の集い」は、長崎・爆心地公園の一角に「外国人戦争犠牲者追悼・核廃絶人類不戦」が建立された1981年から毎年、12月8日の太平洋戦争開戦日と8月15日の終戦記念日に開かれています。長崎の証言の会(浜崎均代表委員)など反戦、核廃絶を目指す各種平和・市民団体が共催しています。
ピーススフィア貝の火運動は数年来参加しており、今年も事務局スタッフ2人が参加しました。師走の冷え込みの中、約30人が参加しました。
戦争犠牲者への黙祷のあと、碑の近くにある「長崎を最後の被爆地にする誓いの火」(ギリシャの聖火)から採火された平和の火がろうそくに点火され、一人一人の手で献灯されました。
意見発表や、「原爆を許すまじ」の合唱のあと、活水高校平和学習部の藤本千尋さんら3人が「不戦の誓い」を述べました。

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<開会のあいさつをする浜崎代表>

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<誓いの火から灯された平和の火>

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「長崎を最後の被爆地にする誓いの火」(ギリシャの聖火)

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<不戦の誓いを述べる 活水高校の生徒さん>

不戦の誓い

69年前の今日、1941年12月8日、20世紀最大のあの悲惨な戦争が始まりました。結果的に日本は広島と長崎に落とされた2発の原子爆弾によって、この戦争は終わりましたがまだ多くの方が苦しめられています。
戦争を直接経験していない私たちにとっては、戦争は昔のこと、今世界のあちらこちらで起こっている紛争は自分たちには間係のないことと思いがちです。私たちは、毎日が平和で当たり前だと思ってしまっています。今、すぐ隣で起こっている軍事緊張にも無関心な人が私の周りにも多くいます。
しかし、世界には多くの核兵器が存在し、世界では新たに核を持とうとする国が現れています。それらの恐ろしい核兵器がいつ使われてしまうかわからない状況です。
私たちは先日、韓国、中国なとのアジアの国ノマの方/マと意見交換をする機会がありました。そこでは、その国の生活習慣や伝統などの身近なことから、領土問題や平和に対する意識といった深い話までもすることができました。
真の平和は、被害だけでなく加害を知って初めて実現できるのです。また、お互いの国家や歴史を認め合い、そして支えあうことが必要です。
今や核兵器廃絶は世界の課題となっています。今すぐに世界中の核兵器をなくすことは不可能かもしれません。しかし、私たち1人1人が平和について考え、小さくても行動を起こしていくことによって、私たちが望んでいる「核のない世界」、世界平和が実現する日が少しでも近づくかもしれません。
私たちは、最後の被爆地長崎の高校生として、平和学習を続け、平和の貴重さを学び、世界に目を向け、協力し、戦争のない、もう2度と核兵器が使われることのない世界を求めていくことを誓います。

2010年12月8日
活水高校平和学習部  藤本千尋 眞田美歩 松尾彩花

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