写真愛好家・若杉弘さんが毎年呼びかけている、忘れないプロジェクト「8月9日11時02分にシャッターを切ろう」。今年集まった写真が長崎市の長崎浜屋・ステップギャラリー(6F~8F)で展示されています。(9/30まで)
会場にはメッセージノートも置かれていました。
9/10~9/23の原爆資料館での会期中に書かれたメッセージも残っていました。
・長崎上陸初めての私は福島県から来ました。
東北大震災からもうすぐ3年になります。
今も福島県民は仮設生活に風評被害にいろんな問題に直面し、乗り越えようと必死で復興に向けて頑張っています。
同じような経験された皆様と同じ痛みを分かち合いこれからが本当に平和で核のない世界になりますように。
福島も元気に頑張っています。〈福島県〉
・かねてから訪れようとしていた願いが本日かないました。
ヒロシマと同じ思いをさせてしまった。
1945.8.6 8:15
1945.8.9 11:02
この2つの時刻は決して忘れてはならない。
悲劇を繰り返さないために。〈広島県〉
・妻と一緒に来館しました。よくケンカもするけど、あらそいからは、なにも、良いことは生まれない。長崎、広島にも私は行きましたけど、見るたびつらい気持ちになります。二度とこのようなことが起きないようにと思っています。〈埼玉〉
◆県内外から集まった約30点の写真が展示されています。
長崎市の浜町アーケードでは、立ち止まって黙とうする姿も。
2012年にピースミュージアムで写真展・東日本大震災「伝えたいあの日、そしてこれから」を開催した、阿部美津夫さんも参加されていました。
ピースミュージアムからは、館内にあるステンドグラス「星に祈る」の写真で参加。
『8月9日11時02分
私は敦賀市の白木の海水浴場にいました。
白い砂浜と透き通った海におよそ不衡合いな建物が見えます。
今から68年前の8月9日11:02に長崎の上空で炸裂したのはプルトニウム爆縮型の原子爆弾。
向こうに見える建物はプロトニウムを増殖させる原子炉を格納する。
この日、この間に訪ねたい場所の一つでした。』
『2013/8/9 11時02分
グラバー邸にて さるくガイド中
11時02分に合わせて原爆が投下された町並みが見えるようにコースを案内しました。』
長崎浜屋での展示会は9/30(月)までです。
来年も「3月11日14時46分にシャッターを切ろう」「8月9日11時02分にシャッターを切ろう」募集するそうです。