2022/4/12 ウクライナに笑顔を!

現在ミュージアムでは、「ウクライナに笑顔を!~ヒバクシャ“証言の航海”2012写真展~」を開催しています。
 
2012年4月、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の参加団体であるピースボートが企画した“おりづるプロジェクト”「ヒバクシャ地球一周・証言の航海」に参加した長崎と広島の被爆者は、世界各地で被爆証言を行いました。
今回の展示では、ウクライナの首都キエフ(現キーウ)・オデッサ(現オデーサ)やチェルノブイリ(現チョルノービリ)などを訪問した際に撮影された写真50枚を展示しています。
  
10年前の平和なウクライナの街並みや出会った人々の笑顔を通して戦争の残酷さ、平和の大切さを訴えます。参加メンバーらで組織したICANサポート・ナガサキ(代表・宮田隆)の主催です。

初日から多くの取材があり、これまでに新聞6社・テレビニュース6社に掲載・放送されました
また、NHKワールドJAPANで特集され世界中にネット配信されたほか、共同通信社の記事は北海道、京都、岐阜、愛媛など全国の地方紙に掲載されました。
 

●さだまさし会長来館(3/30)
  

『さようならNBCビデオホール~さだまさしコンサート』のため来崎されたさだまさし会長が、吉田政美さん・立川談春さんと来館されました。
さだ会長は写真を撮影した小川忠義さんから説明を受け、マスコミの取材に「子どもたちの笑顔は宝物、大人の勝手な理由で奪ってはいけない」と話されました。

●川崎哲氏・ギャラリートーク開催(4/3)
 
4/3(日)、ICAN国際運営委員の川崎哲さんをお招きし、「ウクライナ戦争と核兵器禁止条約」のテーマでギャラリートークを開催しました。高校生一万人署名のメンバーや元高校生平和大使も含め、約50名が参加しました。
川崎さんは『ロシアが核使用を示唆していて、緊迫した状況だ』と危機感を示した後、『核が抑止ではなく脅しとして攻撃に使われており、今こそ核廃絶に舵を切らなければならない。6月に開かれる核兵器禁止条約の第1回締約国会議には日本もオブザーバー参加すべきだ』と述べました。若い参加者からも積極的に質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われました。

●長崎南高新聞部取材(4/7)
 
長崎県立長崎南高等学校新聞部の2,3年生9名と顧問の先生が部活動の一環で取材にこられました。写真を撮影した小川忠義さんから撮影時の状況などを聞き取り、熱心にメモを取っていました。
小川さんはキーウやオデーサで出会った人たちが快く写真撮影に応じてくれたこと、チョルノービリ原発を訪れた際、持っていた線量計が鳴りっぱなしで特に苔の上の線量が高かったことなどを話されました。
生徒からは“ロシアのウクライナ侵攻についてどう思うか、今の若者に取り組んでほしいことは?”などの質問があり、小川さんは “21世紀にこんなことがあるのか、核を脅しに使うことへの憤りを感じる。若者には今あっていることを忘れず、伝えて行ってほしい”と話されました。
この取材の模様は、今後校内新聞に掲載されるそうです。

「ウクライナに笑顔を!」展は、4/24(日)まで開催しています。
暖かくなり、ミュージアムのバラの蕾も膨らんできました。皆様のお越しをお待ちしています。

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