2022/3/21 フォトグラファー体験 作品展 第2回ギャラリートーク開催

現在ミュージアムで開催中の「被爆者のいまを伝えよう フォトグラファー体験 作品展」(3/8~27)は県内の若者らが被爆者の「いま」を写真に収め、体験を聞き取り感想をまとめ作品にする体験事業で、15歳~27歳の中高生や社会人ら8名が参加しました。
期間中の3/19(土)に、体験事業参加者による第2回ギャラリートークが開催されました。
第2回は遠藤光さん(17)、横木優葵乃さん(17)の順で、約15名の観客の前で作品解説を行いました。
遠藤さんが取材したのは、当館の増川雅一専務理事(80)です。取材を通して遠藤さんは、“1対1の取材が聞きやすかった。撮影も交えコミュニケーションがとれた”と話しました。解説後の質問タイムと増川さんのコメントを含め、約40分にわたり行われました。


横木さんが取材したのは、祖母の横木幸子さん(享年86)です。横木さんは高校生1万人署名活動実行委員や長崎市青少年ピースボランティアなどの平和活動に参加されています。
今回、祖母に体験を聞こうと思ったのは、話し好きで明るい方だったという祖母が、今まで家族外に被爆体験を話した事がなく、病気になり、もう話すことができなくなると思い、今回の企画に応募したそうです。
横木さんの祖母は取材の途中、昨年12月に他界されましたが、取材を続け祖母の育った所やゆかりの地を巡り撮影し、作品を作り上げたそうです。
横木さんは、「自分が辛かった経験はあまり話したくないと思うが、話してくれた祖母を逞しく思えた」と感想を述べました。“今後は戦争の事などももっと学びたい。自分のしている事は些細なことだが、これからも平和活動に携わっていきたい”と話されました。
こちらも約40分にわたり行われ、トーク終了後も各々、写真撮影やさらに詳しく話を聞かれるなど、盛況で終了しました。

被爆者の高齢化で記憶継承が難しい中、こういった若い方々の活動を頼もしく思い、少し明るい未来が来ることを感じました。

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