2021/9/2 「音楽と平和のパッチワーク展」開催中!

現在ミュージアムでは、「音楽と平和のパッチワーク展」を開催しています。「音楽と平和のパッチワーク」とは、作曲を通して平和の大切さについて考える機会をつくることを目的としたプロジェクトで、長崎市にある長崎ギター音楽院の主催です。

長崎ギター音楽院は、1970年の設立以来、「ギターの素晴らしさを伝えたい」という想いのもと、500人以上の生徒を指導してきました。同院では毎年8月にピースコンサートを行うなど、平和への思いを深める活動を大切にしており、「音楽と平和のパッチワーク」は2021年より新たにスタートしたプロジェクトです。

今回の展示では、小学2年生から79歳までの男女12名が作詞・作曲した作品の譜面を展示しています。
一輪車に乗った時の気持ち、竹の子ほりの思い出、出島に架かった橋の拭き掃除の光景、長崎空港での別れの光景など、何げない日常の出来事や思いが表現されています。譜面に挿絵を描いている方も多く、曲のイメージが膨らみます。

また、それぞれの曲にはQRコードがついており、読み取ると自身のスマートフォンで曲を聴くことができる工夫もされています。
口ずさみたくなるほのぼのとしたものから、クラシック、演歌までと幅広い曲調に驚かれる方、子供の素直な感性に感動される方、譜面を追いながら熱心に曲を聞かれる方など、来館者は思い思いに楽しんでいらっしゃいました。

展示の模様は、2021年8月20日(金)付の長崎新聞と9月2日(木)付の読売新聞に掲載されました。全文をご紹介します。


【2021年8月20日(金) 長崎新聞12面】

「長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで、初めて作詞作曲に挑戦した県民ら12人が作った曲と、手書きの楽譜を紹介する「音楽と平和のパッチワーク展」が開かれている。日常で得た気づきや、家族への思いなどを表現したフォークソングや演歌など、27作品を展示。QRコードを読み取ると曲を聴くこともできる。9月5日まで。無料。
 同市在住でクラシックギター教室の長崎ギター音楽院(元船町)院長・山下光鶴さん(27)が主催。今年から新たに、作曲を通して平和の大切さを考える機会を生み出そうと「音楽と―」プロジェクトを始めた。7月中旬に作曲を学ぶワークショップを開き、参加した市民らが作った曲などを展示している。
 小学5年生の岡村咲良さんが作ったのは「にじ~ゆめをのせて~」。学校で偶然見た虹から発想を得て「いつまでもこころにかかっていてね」と作詞。山下さんのギター演奏に合わせて、優しく歌い上げた。岡村さんは「夢が詰まった虹を感じてほしい」とメッセージを寄せている。山下さんは「作詞・作曲を通して自分の気持ちを他者に伝え、平和を愛する土壌をつくることができたら」と話した。   (酒井環) 」


【2021年9月2日(木) 読売新聞22面】

「作曲を通して平和を考える「音楽と平和のパッチワーク展」が、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで開かれている。5日まで。
 出展しているのは、作曲は初めてという子供からシニアまで12人。作品は、コロナ下で誕生した命やビデオに映る母親への思いを込めた「小さな手」など、手書きの楽譜27点。
 企画した同市の長崎ギター音楽院院長の山下光鶴さん(27)は「曲を作ることで自分の思いを見つめ、他人の気持ちに気づくことが相互理解の土台となり、やがて平和の礎となる」と話している。
 午前9時半~午後5時半(最終日は午後2時閉館)。入館無料。問い合わせは、同ミュージアム(095・818・4247)へ。」

「音楽と平和のパッチワーク展」は、9月5日(日)14時まで開催しています。
皆様のご来館をお待ちしております!

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