2021/7/9 ケニア・公文先生“シロアムの園”出版!

〇 ケニア・公文先生“シロアムの園”出版!
~「グッド・モーニング・トゥ・ユー!」(2021・7/1)
東アフリカで障がい児の支援施設を立ち上げ活動している医師・公文和子さんがこれまでの活動を回顧した記録集を出版されました。『グッド・モーニング・トゥ・ユー!~ケニアで障がいのある子どもたちと生きる』で、東京都中野区の「いのちのことば社<フォレストブックス>」発行。A5判・全191頁・定価(本体1500円+税)で、7月1日付です。

公文和子さん(1968年生まれ・和歌山県出身) は、北海道大学医学部卒。小児科医として働き、2000年からリバプールに留学し、一年間、熱帯小児医学を学んだあとシエラレオネを経て、2002年ケニアで医療活動に入りましたが、全く医療の手が届かない身体障がい児の存在の多さに驚き、各方面の支援の下に2015年、その障がい児と家族のための支援施設「シロアムの園」を立ち上げました。
「シロアムの園」は東アフリカ・ケニアの首都ナイロビ郊外にあり、スタッフは公文先生を先頭に現地の人たち20人余りで、年間延べ50人余りの障がい児やその家族たちのケアに当たっています。


<「シロアムの園」スタッフ>   <障がい児・家族たち>

 『グッド・モーニング・トゥ・ユー!』は、シロアムの園に集う子どもや親たち、及びスタッフの朝のごあいさつで、一人ひとり笑顔で言葉を交わし礼拝が始まります。みんなが一つの家族になる合言葉でもあります。
公文先生は、この記録集で “ケニアで障がいのある子どもたちと生きる理由”を皮切りに、活動支援の“すてきな応援団”から、活動の中で経験し学んだことなどを、“行事に込められた思い”、“子どもたち一人ひとりに寄り添うこと”、“私の愛する子どもたち”、“神様が遣わしてくださった人たち”としてまとめられています。そして、2016年7月、神奈川県相模原市の県立障がい者施設「津久井やまゆり園」で発生した、元職員による19人の殺害に触れ、「絶対に間違っていて妥協できない」としつつも、「事件は判決をもって終わりにすることは出来ず」、元職員の思想を生んだ社会背景、「障がいのある人たちに対する社会の在り方を考えて行かなければならない」と指摘されています。

9章の最後は“これからのビジョン”で、「私たちが実現したいのは、障がいがあっても、子どもたちがそれぞれに与えられた賜物を活かし、一人ひとりが与えられた可能性を実現して、この世の光として神様の愛を表しながら、社会の一員として生きていけるような社会を作っていくこと」と述べ、具体的には、ケニアの広範な人たちの理解・協力・支援を通じてケニア政府を動かしたいと大きな夢を語っておられます。

『グッド・モーニング・トゥ・ユー!』の出版にあたり、さだまさし会長は冒頭に「公文和子先生のこと」のタイトルで、3頁にわたり、“公文先生との出会い”から“風に立つライオン基金設立の経過”までを紹介しています。また、表紙の帯にも推薦文として『「風に立つライオン基金」は、公文和子先生との出会いから始まったの です。僕は遠い町からいつも祈っています。さだまさし』と書き送っています。

    
<公文先生とさだ会長> <“頑張らんば”公文先生!>

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