2020/11/25 福岡の空に“ひと粒の麦”!

〇 福岡の空に“ひと粒の麦”!(2020・11/17&23)

さだまさし会長の新譜 『存在理由~Raison d‘etore~』(5月20日発売・3500円+tax)のラスト曲に収納されている「ひと粒の麦~Moment~」が話題を集めています。
コロナ感染拡大で取り止めていたさだまさしコンサートは9月に再開し、現在、全国展開中ですが、九州は今月17日(火)福岡・18日(水)宮崎と開催されました。コロナ禍の中での開催で観客半減、諸々のコロナ対策が取られながらも久々の生ライブとあって九州各地からのお客様で賑わいました。今回は勿論ヒット曲を挟みながら新譜中心の選曲ですが、福岡会場(サンパレス)ではラスト曲「ひと粒の麦」がひと際大きな拍手を集めました。

「ひと粒の麦」は、北九州出身の医師で昨年2019年12月パキスタンで銃撃死した中村哲さんの偉業を讃えてさだ会長が制作した楽曲で、鎮魂歌でもあります。中村医師は医療活動と合わせて砂漠に井戸を掘り緑を拡げ生活を支えました。不安定な国情の中で不慮の死を遂げましたが、その死は、日本人には国際支援の在り方を身をもって教え、現地の人々には国造りへの道筋を教えました。その“ひと粒の麦”は両国に留まらず世界へ拡がっています。さだ会長のビッグヒット曲「風に立つライオン」に匹敵する壮大な曲に仕上がっていて、福岡会場では涙する人も沢山見かけました。 11月23日(月)、中村医師銃撃死1周年を前に母校・九州大学で追悼会が開かれ、コンサート・ツアーの合間を縫って会場に駆けつけ「ひと粒の麦」を熱唱しました。当日の模様は朝日・毎日・読売・西日本・日本経済各新聞を始め共同通信の配信で全国の地方紙に大きく掲載されています。
毎日新聞を転載させて頂きます。

『   中村哲さんの志 忘れない ~銃撃死1年 九大で追悼会
  2019年12月にアフガニスタンで武装組織に銃撃されて亡くなった福岡市のNGO「ペシャワール会」の現地代表で医師の中村哲さん(当時73歳)を追悼する会が23日、中村さんの母校である福岡市の九州大で開かれた。銃撃事件から1年となるのを前に同会が主催した。ゲストで歌手のさだまさしさんが中村さんにささげる歌「ひと粒の麦」を披露し、約400人が在りし日を偲んだ。
 会場には銃撃事件で死亡した中村さんや現地の護衛スタッフら計6人の写真が飾られ、参列者が黙とうをささげた。会は来場者の検温や席の間隔を空けるなど新型コロナウイルス感染対策をとる中で営まれた。
 遺族代表で挨拶に立った中村さんの長女秋子さん(40)は 「父は決して特別な理念があったわけではなく、当たり前のことを当たり前にという人だった」と話し、長男健さん(37)は 「父の遺志を継いだ活動がアフガニスタンの人たちの当たり前の幸せにつながることを願っている」とはなした。
 中村さんらは19年12月4日、現地で滞在先から車で活動現場に向かう途中、武装集団に銃撃され死亡した。  【山口桂子】』

また、長崎新聞は記事の中で 『歌手のさだまさしさんがゲスト出演し、「心に碑を刻むような思いで書き上げた」という中村さんの追悼曲「ひと粒の麦~Moment~」を熱唱。中村さんとは面識がなかったが「自分にできることをやり続けることの大切さを教わった。中村先生の志を忘れずに、僕なりに頑張っていきたい」と結んだ。』 と紹介したほか、西日本新聞は 『シンガー・ソングライターのさだまさしさんも登壇し、中村さんをたたえて作った「ひと粒の麦~Moment~」を披露。「先生を一言で表すと、志。先生の志を忘れずに、僕なりに頑張っていきたい」と話した。』と紹介。朝日新聞も 『歌手のさだまさしさんも駆けつけ、中村さんをたたえて作った歌「ひと粒の麦~Moment~」を披露。「他の国のために自分の命を平然と捧げ、力まずひょうひょう、淡々としていた。これが本当の勇気」と話した。』と紹介しています。

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