2020/7/23 井川惺亮展 長崎新聞に掲載

現在開催中の企画展「井川惺亮 Peinture〈誓いの火と共に〉」が、7月22日(水)付の長崎新聞で紹介されました。全文をご紹介します。

「誓いの火」の色で9作品  長崎で井川惺亮さん個展

 長崎市の爆心地公園にある「ナガサキ誓いの火」灯火台モニュメントをデザインした現代美術作家で長崎大名誉教授の井川惺亮さん(75)=西彼長与町=の個展「Peinture(パンチュール)誓いの火と共に」が、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで開かれている。8月10日まで。無料。
 井川さんは愛媛県出身。1984年に長崎大教育学部に着任し、87年建立の同モニュメントのデザインを担当した。2010年に同大教授を退官後、作品制作の傍ら、教員時代から取り組んでいるアートを通した国際交流や平和活動などに力を注いでいる。
 同展は、井川さんや長崎大井川研究室OBらでつくる美術グループ「リングアート」が、長崎市の被爆75周年記念事業として実施する平和展「8+9 2020 ナガサキの地でアートを考えるⅡ」の一環。
 会場には、同モニュメントに使用している赤、青、黄など9色を使った絵画や模型など9作品が並ぶ。このうち、線やマスキングの技法を用いて掛軸に「光線」を表現した作品について、井川さんは「見る人によっては閃光と思うかもしれない。捉え方はそれぞれに委ねたい」と説明。また、同ミュージアムの入り口につながる通路には、高さ約10メートルの位置から約80メートルの9色のロープを斜めに垂らし、「祈りの空間」をつくり出している。
 井川さんは「自作に平和が宿るのかと自問しながら制作した。作品を通して平和とは何かを考え、生きる喜びを感じてもらいたい」と話した。
 27日、8月3日休館。問い合わせは同ミュージアム(電095・818・4247)。   (小槻憲吾)』

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