2020/6/9 朝日新聞全国版に“ひと粒の麦”掲載

〇 朝日新聞全国版に“ひと粒の麦”掲載(2000・6/7)

2020年6月7日(日)の朝日新聞(全国版)で、さだまさし会長の新曲「ひと粒の麦~Moment~」が紹介されました。
5月21日(木)夕刊では、新譜アルバム『存在理由』が紹介されており、今回はその中のラスト曲で、アフガニスタンで銃撃死した「ペシャワール会」の中村哲医師を追悼した曲「ひと粒の麦~Moment~」にスポットを当てられました。22面 社会面(九州・西部本社版・21面)に大きく取り上げられています。

福岡総局・佐々木 亮記者の取材・記事です。全文をご紹介させて頂きます。

『さだまさしさん 中村哲さんへ捧げる歌
 シンガーソングライターのさだまさしさん(68)が、昨年12月にアフガニスタンで凶弾に倒れた中村哲医師(享年73)を追悼する歌「ひと粒の麦~Moment~」を作った。海外で人道支援に力を尽くす人たちを「風に立つライオン」とたたえ、歌ってきた、さださん。中村さんと直接会う機会はなかったが、その活動を尊敬し、手紙を書くつもりでつくったという。
 銃撃事件から半年を前に、5月20日に発売したアルバム「存在理由~Raison d’etre~」に収めた。
 歌詞には、アフガンの砂漠化した大地に用水路を建設し、農村を復興した中村さんの活動を織り込んだ。

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戦に疲れ果てた貧しい人達には
診療所よりも一筋の水路が欲しい
水があればきっと人は生きられるだろう
諍いを止める手立てに
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 さださんの呼びかけでできたナガサキピースミュージアム(長崎市)が中村さんをイベントに招いたり、中村さんを支えたNGO「ペシャワール会」(福岡市)の写真展を開いたりした縁があった。
  中村さんの祖父は北九州の若松港で荷役を請け負い、血気盛んな沖仲仕を束ねた玉井金五郎で、伯父の作家、火野葦平の小説「花と龍」のモデルとして知られる。一方、さださんの曾祖父の岡本安太郎も同時代に長崎港で500人ほどの沖仲仕を率いた。そんな共通点からも親近感を持っていたという。
 さださんは2015年に「風に立つライオン基金」を立ち上げ、国内外で医療や災害復旧に携わる人たちを支援している。 「この輪を広げていけば、いつかお目にかかれると思っていた」。それだけに、銃撃事件にはショックを受けたという。
 歌を作ろうと、中村さんの残した言葉を改めてひもといた。読み込むうち、その志は永遠に死なず、受け継がれ、いつかアフガンを救うと確信。こう歌った。

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薬で貧しさは治せない
武器で平和を買うことは出来ない
けれど決して諦めてはならない
いつか必ず来るその時まで
私に出来ることを為せば良い
私に出来るだけのことを
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「できあがってみると、中村さんから手紙をもらったような歌になった」。さださんはそう話している。
(佐々木亮)』

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