2019/6/8 コスタリカに学ぶ

〇軍隊を持たない国“コスタリカ”に学ぶ
~長崎歴史文化博物館ホール(2019・6/11)

コスタリカ(Republic of Costa Rica*共和国)は、中南米のニカラグァとパナマに挟まれた、九州と四国を合わせたほどの広さで人口約480万人の小さな国で、ビザなし渡航が出来る日本の友好国の一つです。スペイン系のカトリック国で、日本同様、識字率96%の高い教育水準を誇っていますが、何と言っても最大の注目点は、「軍隊を持たない国」だということです。
 

「コスタリカに学ぶ」は、長崎のマスコミOB・OGらで結成している「言論の自由と知る権利を守る長崎市民の会」が中心となり、核兵器廃絶を目指す署名を毎年国連に届けている「高校生一万人署名実行委員会」等と共催で、2019年6月11日(火)18:00-20:30、長崎歴史文化博物館ホールで開かれます。
ゲストは、コスタリカ在住の弁護士ロベルト・サモラさん(37歳)です。
内容は2部構成で、ロベルト・サモラさんの講演を聴いた後、高校生平和大使がロベルト・サモラさんと平和について意見を交換することになっています。
 

主催者の皆さんからメッセージが届いています。
『軍事力を持たずに外国からの脅威にどう対応しているのか?
武力に頼らない国づくりって?
日本の憲法9条改憲をどう見る?・・・地球の裏側の平和国家コスタリカから来日したロベルト・サモラさんにお話を伺います。
ロベルト・サモラさんは大学生当時、2003年・コスタリカ大統領がイラク戦争を支持した際、“平和憲法を持つ国の大統領が他国の戦争を支持するのは憲法違反だ”と大統領を訴え、最高裁で全面勝訴を勝ち取りました。
卒業後、弁護士になったサモラさんはこう語ります。
「世界が平和でなければ、僕も平和に暮らせない。当時、周りからは裁判を起こしてもどうせ負けるからやめた方がいいと言われた。でも、憲法が危機に陥った時、国民にはたたかう責任がある」。
あなたも是非ご参加下さい。』

〇当日の入場料金は1000円。学生は無料です。
〇問い合わせは、事務局:電話090-8398-5772 へお願いします。

ナガサキピースミュージアムは被爆60周年・2005年の夏、原爆死没者慰霊と永遠の平和を願って企画された『アメリカからお地蔵さんがやってきた』展を実施するとともに、日米共同で合唱交響曲『あゝ長崎』を制作し長崎・平和公園 ”平和祈念像”前で献唱しました。
 

実は、この企画は北九州市出身の書道家・棚橋一晃さん(1934年生)らがアメリカで結成した「2005年”コスタリカ”プロジェクト」の活動の一環でした。
棚橋さんらは軍隊を持たないコスタリカが “将来へ向けた世界のモデル”だとしており、目標として、①国連が「軍隊のない国による理事会」を設立すること、②世界中の人々が現在すでに軍隊を持たない国々のことをよく承知し、軍備を維持するための負担のない社会の良さを理解すること。③軍隊を廃止する可能性の高い国が廃止に向けた動きを開始すること。・・・の3項目を掲げて活動を展開しています。
現在、軍隊を持たない国はコスタリカを始め、バチカン市・アンドラ・アイスランド・キリバス・サンマリノ・ナウル・パラオ・パナマ・モナコ・リヒテンシュタインなど20数か国に上っていますが、“コスタリカ”プロジェクトではこれら各国の情報を講演会や文化関連の企画等を通じて世界へ周知するとともに要人への働きかけを強化しています。

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