2019/4/28 ふるさと長崎平成史

○「ふるさと長崎平成史」に“ピースミュージアム落成”(2019・4/27)

「ふるさと長崎平成史」は、長崎新聞社が創刊130周年記念の一環として企画・制作したもので、“平成31年間”をふるさと長崎のニュース・長崎の歩みを長崎新聞が掲載した記事で回顧しています。タブロイド判(本紙1頁の半分大)・全20頁で、27日付けの本紙に挟んで無料で配布されました。
ナガサキピースミュージアムは、2003年・平成15年欄に“ピースミュージアム”の見出しで掲載された当時(平成15年4月20日第1面)の記事が取り上げられました。

  
“ピースミュージアム落成”記事<2003・4/20付>の全文です。

『 ピースミュージアム落成 発起人さださんら祝う 長崎
 長崎市出身の歌手、さだまさしさんが発起人となって建設活動を進めてきた平和情報の発信施設「ナガサキピースミュージアム」が十九日、長崎市の松が枝ふ頭の一角にオープンした。募金活動に取り組んできた、さださんら県内外のボランティアなど二百人以上が参加して落成祝賀報告会があった。
【社会面に関連記事】
同施設は、被爆五十周年の一九九五年、さださんが「被爆地から平和への願いを発信しよう」と提唱。建設費の募金活動が草の根的に全国に広がった。これまでに約一億円の募金が寄せられ、運動開始から足かけ八年で開館にこぎ着けた。
敷地面積百九十一平方メートル。鉄筋二階建てで約八十二平方メートル。総工費五千五百万円。施設ではパソコンや地図で世界の紛争情報を提供。随時、写真展などを展開する。平和を祈る五線譜をイメージしたモニュメントやイベント用の舞台も設置。夜間は赤、緑、白の三色でライトアップする。
市内のホテルであった報告会では、設計者の古市徹雄さん、画家で同施設の名誉館長に就任する原田泰治さんらがあいさつ。さださんは「皆さんの協力で素晴らしいものができた。世界に平和を伝える発信基地にするためには、これからが本番」と語った。
ミュージアムの開館時間は午前九時半―午後五時半(七月一日から八月三十一までは午後六時半)。毎週月曜日と、祝日の翌日、年末年始が休館。入館無料。』

また、社会面に掲載された関連記事です。

『さださん会見 ナガサキピースミュージアム落成 「これからが本番」 運動8年 思い結実
長崎港を一望する松が枝ふ頭の一角にオープンした「ナガサキピースミュージアム」。建設運動開始から八年を経て、全国のボランティアや関係者の平和への思いが「結実」。発起人のさだまさしさんが会見などで心境を語った。
開館の感想を記者団に問われ、さださんは「ボランティアスタッフが一番喜んでいると思う。建てるのが目的ではなく、やっとスタートラインに立ったばかり。ここから平和への長崎の意思を世界に発信したい」と控えめながらも、満足感をにじませた。
落成までには、施設デザインの修正や建設予定地の変更、募金活動が思うように拡大しないなどの曲折や「偽善ではないか」などとの中傷もあったという。「何度か気持ちがなえかけた」が、多くのスタッフの熱意に支えられた。
「観光名所の近くにあるミュージアムを、(平和公園など)平和ゾーンを見詰め直す『ゲート』にしたい。命や平和を伝える発信地として、世界にその種を広げたい」とさださん。「多くの人が頑張ってつくり上げた施設。これからが本番」と何度も繰り返した。』

*「ナガサキピースミュージアム」はこの4月19日で開館16周年を迎えました。
さだまさし会長を先頭に理事会(松田裕二理事長ら14人)が運営に当たっていますが、その活動を支える会員が正会員(年会費6000円)689人:賛助会員(年会費20000円)37社・人。
登録ボランティア(無料)が130人<いずれも4月28日現在>、全国で頑張っています。
また、活動は、立命館大学名誉教授で平和学・放射線防護学の専門家、そして、同立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長の安斎育郎さん・鹿児島大学教授(政治学者・平和学)の木村朗さんらにアドバイスを頂いています。
あなたも是非参加して下さい。
お問い合わせは、電話:095-818-4247 museum@nagasakips.com   へどうぞ!
また、日常の活動は、ホームページ:http//www.nagasakips.com でもご覧いただけます。

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