2019/2/16 長崎・松ヶ枝に“春”が来た!

〇松ケ枝に“春”が来た!~クルーズ船&「春風」展

旧正月の名物・観光行事となった『ランタンフェスティバル(2月5日~19日)』が内外の100万人近くの人出を集めて賑わった長崎に春の訪れです。
連日国際クルーズ観光船が入港し接岸する長崎港・松ヶ枝ふ頭に2月25日、正午前、「ホーランド・アメリカ・ライン社アジアクルーズ」の『ウェステルダム(Westerdam)』がやって来ました。予定より1時間遅れで午前11時すぎ、気温13度から15度の爽やかな春の陽気漂う長崎港口・女神大橋に巨体を見せた「ウェステルダム」は、パイロット船にガイドされて港内をゆっくり進み、タグボートの支援も受けないで自力で松ヶ枝ふ頭の岸壁に横付けしました。

『ウェステルダム』は全長285m・総トン数は8万2348トン。長崎港入港の国際クルーズ観光船としては中堅どころですが、白と黒のツートーンカラーの豪華な巨体は人気があり、松ヶ枝ふ頭界隈にはカメラマンの姿が目立っていました。今回は中国・上海発着「14泊15日」のクルーズ・ツアーで、2月17日・上海を出港し、中国・青島、天津経由で長崎に到着しました。乗船のお客様は大半が欧米人で定員1946人、因みにクルーは812人で、日本円への両替や市内マップの確認などを済ますと思い思いのスケジュールで長崎市内の観光に出かけました。路面電車には列が出来ていました。

松ヶ枝ふ頭の玄関口にあるナガサキピースミュージアムでは、長崎のボランティアさんらのお手伝いを頂き4人の女性スタッフも総動員で恒例の「フリーマーケット」を開きました。
全国の会員やボランティアさんらからご提供頂いた日本カラー溢れる着物・帯・人形・陶磁器などを“五線譜”の平和モニュメント「宙(そら)へ」前広場とフロアにいっぱい並べました。団体行動で貸切バス移動の中国人ツアーのお客様と違って欧米人らのお客様は個人行動だけに、身近で手軽、しかも格安とあって終日大賑わいのフリーマーケットでした。


『ウェステルダム』は、夜9時頃長崎・松ケ枝を離れ次の寄港地、韓国・済州島へ向かいましたが、その後、韓国・仁川、鹿児島などを経由し3月3日、出発地・上海へ戻るということです。

松ケ枝にやって来た、もう一つの“春”は、現代美術家・井川惺亮長崎大学名誉教授らが結成している美術作家グループ「RING ART」(会長・野坂知布さん)の“春風展”です。
今回は、長崎市とポルトガル・ポルト市の姉妹都市提携40周年及び長崎ブリックホールの開館20周年を記念して企画されました。因みに当会のさだまさし会長は長崎ブリックホールの名誉館長です。
企画展は、『春風ながさきよりXXI 2019・日葡韓中伯美術交流彩』です。

出品は、「RING ART」生みの親でもある井川惺亮さんを始めとして長崎大学での教え子である「井川研究室」OB及び韓国・中国の元留学生、それに一般の美術家・市民ら合わせて90人ほど。これに特別参加、招待で、ポルトガル・ポルト大学のフランシスコ・ラランジョ教授、韓国・昌原大学校の姜バレム教授、中国・中南民族大学の鍾孺乾教授、ブラジル・サンパウロ市職員のイヴォネッチ・カヴァルカンチさんらが加わります。
会期と会場は2か所に分かれています。いずれも入場無料です。

 

《ナガサキピースミュージアムでの展示風景》

[1] ナガサキピースミュージアム   2月26日(火)~3月24日(日)
[2] 長崎ブリックホール・ギャラリー 3月19日(火)~3月24日(日)
また、期間中各会場でギャラリートークが開かれます。
[1] 3月19日(火) 11:00-12:00 F・ラランジョ教授 *ヴァイオリン演奏・中原大幾さん
[2] 3月19日(火) 14:30-16:00 姜バレム教授
   3月21日(木) 14:00-15:30 大分市美術館・菅章館長

<連絡先>
リング・アート事務局 野坂知布さん
電話・FAX:050-1380-8648*携帯:090-9573-8370

E-mail info@ringart.jp

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