2018/11/20 地球市民集会ナガサキ閉会

〇“長崎を最後の被爆地に!”アピール採択
~第6回核兵器廃絶・地球市民集会ナガサキ<2018・11/16-18>

“市民の力を結集して核兵器廃絶を目指そう!”と2000年に始まった『核兵器廃絶・地球市民集会ナガサキ』が今年6回目を迎え、11月16日(金)から3日間、18日(日)まで長崎市で開催され、ラスト・イベント、爆心地公園での参加者全員による“平和行進”で幕を閉じました。
被爆者の高齢化(平均年齢82歳)が進んだこともあって今回の参加者は3500余人にとどまりました。しかし、国連での「核兵器禁止条約」の採択という核兵器を持たない国の大きな声を反映した歴史的な動きをメインに、北朝鮮での核兵器廃絶への動きなど核兵器を取り巻く国際情勢の変化を反映してアメリカを含めイギリス・スイス・モンゴルなど海外からの参加者もあり、「核兵器のない世界をこの手に」のキャッチフレーズで、様々な意見を交換しました。
 

「地球市民集会ナガサキ」は、メイン会場の長崎平和会館ホールを中心に、隣接する長崎原爆資料館、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の3会場で開かれ、ピーススフィア貝の火運動「ナガサキピースミュージアム」は全国の会員・ボランティアさんらの協力を得て、“みどりのせんそうほうき”広報のブース設置と、ICANノーベル平和賞受賞に貢献した“hibakusya”の活動を伝える企画展「ヒバクシャ世界を動かす」のパネル展で参加しました。
ピーススフィア貝の火運動としては3回目の参加で、今回は、“みどりのせんそうほうき”の日本語バージョンは勿論、外国からの参加者用に、英語・スペイン語各バージョンも多数用意し、細かい数字はありませんが、参加スタッフの概数計算では全部で1000本以上を配布しました。

自主企画として参加した「ヒバクシャ世界を動かす」は、ピースミュージアムでの企画展をバージョンアップしたもので、国立追悼平和祈念館の広い交流ラウンジの一角に約90枚のパネルを設置しました。
特に、ICANがノーベル平和賞を受賞した周辺のパネルは多くの人達の関心を集めていたようです。

会場には、現在、ピースミュージアムで開催中の『忘れないプロジェクト:8.9 11:02』のポスターも掲示しました。

今回の「地球市民集会ナガサキ」では、被爆体験の継承を意識し、幼児を含む子どもや若い世代を対象とした紙媒体の制作や出版が注目され、相次ぐ紙芝居や童話・絵本などが紹介されていましたが、絵本作家・浜田桂子さんを迎えて、「へいわってどんなこと?」のテーマで特別企画・分科会が設けられたほか、4つの分科会が、核兵器を無くすために「核兵器禁止条約とICANノーベル平和賞受賞を力に」一歩でも前進しようと市民誰もが取り組める活動・取り組みの具体策を出し合い、各種意見を出し合いました

第1分科会は『朝鮮半島の平和と非核化の進展・北東アジアの核なき未来』
第2分科会は『被爆の継承・ヒバクシャの想いを学び・伝える』
第3分科会は『次世代とつくる核なき世界』
第4分科会は『核兵器なき世界の実現を目指すNPT体制と核兵器禁止条約の役割』

この内、第2分科会に参加したピーススフィア貝の火運動の増川雅一専務理事は、『戦後アメリカ国内で長崎・広島に原爆が投下されたことについて圧倒的なアメリカ国民が“真珠湾を忘れるな!”“原爆を落とさなければアメリカの若者(兵士)50万人が死亡していた!”などと信じ込んでいた』との説明・教育がアメリカ内外で広く伝承されてきた点にふれ、その後の国際環境経過の中で大きな変化があり、具体的な例として、2003年・ナガサキピースミュージアム開館以後、「ゲンバクヲオトシテゴメンナサイ」とのアメリカ人が来館されたのを始め、原爆投下・核兵器反対・世界平和希求をテーマにした企画展・イベントを紹介し、「核兵器反対を叫ぶアメリカの人たちとの連携を深める必要がある」と力説しました。
N・Yの若き写真家ポーレ・サヴィアーノさんは、原子雲の下で何が起きたか知りたいと来崎、被爆者・山口仙二さんら多くの被爆者の被爆体験を聞き取り、今の表情をカメラに収め2度の展示会を開きました。
 
オレゴンの小児科医で、日本文化を学んだチョウゼン・ベイズさんは、長崎・広島の原爆で亡くなった人の数の“お地蔵さん”を紙や布に書き、陶磁器を作り持参し展示しました。
原爆実験地近くのニュー・メキシコ州に住む現代美術作家ジュディー・アスブリーさんは畳2枚大のキャンバスに描いた「被爆前・被爆直後・未来の長崎」を描いた作品20数枚を送付。展示後、長崎市民に贈呈しました。いま、ナガサキピースミュージアムで預かっています。

また、オレゴン州立大学教授で作曲家のロバート・キアーさんは、「長崎にアメリカが投下した原爆の犠牲者に心を寄せ、人間、特に一般市民に対して大量破壊兵器が再び用いられることを許さないという信念を表現する」として『交響曲・あゝ長崎』を制作し、2005年8月10日、日米の合唱団を交えて長崎平和公園(平和祈念像前)で演奏・献唱しました。
 
第6回核兵器廃絶・地球市民集会ナガサキは、「長崎アピール2018」を全世界へ向けて発表し、3日間にわたる全日程を終了しました。

*「長崎アピール」は、以下をご覧下さい。
http://ngo-nagasaki.com/2018/pdf/2018NagasakiAppeal_j.pdf (長崎アピール・日本語版)
http://ngo-nagasaki.com/2018/pdf/2018NagasakiAppeal_e.pdf (長崎アピール・英語版)


“みどりのせんそうほうき”の制作・配布に協力・支援して頂いたピーススフィア貝の火運動の会員・ボランティアの皆様に改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

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