2018/3/10 “長与”で石本さんの絵はがき原画展」

〇“長与”で石本さんの絵はがき原画展(~2018・4/1)

石本邦彦さん(1944年生・佐世保市出身)は、1998年春、日本一流の電気製品販売店のセールスマン生活を少し早めに卒業しました。映画「男はつらいよ」の寅さんを真似した訳ではないのですが、自由奔放な生き方が好きなんでしょうね、自らを“ふうけもん”と呼び、同年のある日の夕暮れ、“あまりにも美しい長崎港の景色”(本人の弁)に思わず絵筆をとったのがきっかけで第二の人生に“絵画”を選んでしまいました。
1999年、初めて出品した「はがき絵コンクール」で入選したのが縁で絵はがきの道へと進み、以来、めきめきと腕を上げ「長崎市民美術展入選」。2011年8月にはナガサキピースミュージアムで初の個展を開催しました。
以後、各地の絵はがき教室を開講、指導の傍ら病院や老人ホームでもボランティアで慰問の展示会を開くなど活躍しています。


<長崎県長与町「チャリタブル・トレード」:“ポストカード原画”展>

今回の展示会は、「石本邦彦・石丸穂澄ポストカード原画二人展」。
3月9日(金)に始まり4月1日(日)まで長与町嬉里のフェア―トレード店「チャリタブル・トレード(Charitable Trade)」のイベントスペースで開かれています。
同店は、開発途上国の生産者や働く人々の生活改善や自立を支援しようと組織されている国際的な「フェアトレード(Fairtrade)」に参加している長崎県では数少ないお店の一つです。石本さんがすぐ近くに住んでいるところから“お近所のお付き合い”から展示会が実現しました。

会場には、かつて出版した『ふうけもん~絵に出逢い、人に出逢い』から選抜された、長崎県内の自然風物や教会など建築物の原画が約15点展示されています。
また、今回は、長崎県川棚町で大きな社会問題化している長崎県の「石木ダム建設」にスポットが当てられており、同ダム建設で水没が予定されている“こうばる”地で美しい自然や豊かで穏やかな生活をイラスト化して描いている石丸穂澄さんの作品約15点も併せて展示されています。


石丸穂澄さんのはがきはセットで販売(15枚・1000円)されていますが、はがきのキャプションには、『長崎県川棚町に建設が推進されている石木ダム。水没予定地には、今も13世帯60人近い人たちが普通に暮らしています。ダムでせき止めようとしている石木川中流には、主にアブラボテ・オイカワ・カマツカ・ドンコ・カネヒラ・イトモロコ・モツゴ・メダカ・ヤマトシマドジョウなどの川魚が生息しています。特にメダカやヤマトシマドジョウは絶滅危惧種に指定されている貴重な魚です。石木川にかかる石造りのアーチ橋はダムができると沈んでしまいます。この橋は大正6年に架けられた頑丈な石橋で大切な史跡です。そしてこの自然豊かな石木川でよく見かける鳥も紹介します。コゲラ・キジ・シジュウカラ・アオサギ・ヤマセミ・カワガラス・ホオジロ・カワセミ・キジバトトンビ・フクロウ・シロハラ・ヒヨドリ・メジロ・スズメ・ハシボソガラス・カワラヒラここでは描き切れないほどの鳥を石木川で見かけます。あの美しい姿をしたカワセミもダムができたら見ることができなくなるのです』
のメッセージが書かれています。

「石本邦彦・石丸穂澄ポストカード原画二人展」は、4月1日(日)まで、長崎県長与町嬉里郷763*長与小学校近くの「チャリタブル・トレード」で開かれています。
10:00-19:00(金・土は-22:00)*水曜及び第1・第3火曜は定休。
入場無料。駐車場3台可。
お問い合わせは、電話095-894-8149
E-mail charitabletrade@acrossborder.co.jp へお願いします。

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